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【球団人事】フィリーズが クレンタックGMを事実上の解任

 

今季もポストシーズン進出を逃したフィラデルフィア・フィリーズマット・クレンタックGMが契約を2年残して辞任することを発表した。

 

▼マット・クレンタックGMが就任してからの球団成績

 

2015年 63勝99敗、勝率.389 東地区5位

2016年 71勝91敗、勝率.439 東地区4位

2017年 66勝96敗、勝率.407 東地区5位

2018年 80勝82敗、勝率.494 東地区3位

2019年 81勝81勝 勝率.500 東地区4位

2020年 28勝32敗 勝率.467 東地区3位

 

 

フィリーズは今季も28勝32敗と負け越し、マット・クレンタック氏は2015年10月のGM就任以来、プレイオフどころかレギュラーシーズンで勝ち越すことすらできなかった。事実上の解任だろう。

 

振り返ってみれば2018年に前半を地区首位で折り返して7月終了時点まで首位を走っていたシーズンが惜しかった。

 

前年のオフには、かつて巨人でもプレーしたゲーブ・キャプラー監督が就任。15年のサイ・ヤング右腕ジェーク・アリエッタを獲得。

 

エースのアーロン・ノラが17勝6敗、防御率2.37、229奪三振サイ・ヤング賞投票で3位に入り、メジャー2年目のリース・ホスキンスが34本塁打を放つなど、2011年以来の優勝争いなど、チーム再建へのきっかけをつかんだシーズンだった。

 

2018年オフにはオーナーのジョン・ミドルトンの大号令のもと、オールスター遊撃手ジーン・セグラ、2013年のナ・リーグMVP外野手アンドルー・マカチェン、強肩強打俊足の捕手J.T.リアルミュートを獲得。

 

さらにナショナルズからFAとなっていた外野手ブライス・ハーパーと当時のMLB史上最高額となる13年3億3000万ドルの大型契約を成立させた。これが、クレンタック氏の実績らしい実績かもしれない。

 

 

 

NBSスポーツでは、早速、次のGM候補14人の名前をリストアップしているが、新たなGMが決定するまでのあいだ、クレンタックの右腕的存在だったネッド・ライスが暫定GMを務めることが発表されている。