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【球団人事】フィリーズも監督を解任、今オフ8人目

 

球団人事

 

フィリーズゲーブ・キャプラー監督を解任

 

 

フィリーズは10日、ゲーブ・キャプラー監督を解任したことを発表した。

 

監督の解任など、球団人事は、ここでも何度か紹介しているが、フィリーズの監督解任劇で、19年オフで8人目。メジャーリーグポストシーズンは、これからが佳境に入っていくが、それを逃した20球団では水面下でストーブリーグが始まっている。

 

メディアの報道をまとめると解任の理由は大まかには「責任論」。中身を見てみるとフィリーズはメジャーファンなら誰もがご存知のように昨年オフにブライス・ハーパー、アンドリュー・マッカッチェン、J.T.リアルミュート、ジーン・セグラなどスター選手に大金を使った。その投資に見合う成績は残せなかった責任を取る形になったようだ。

 

 

 

下は18年新戦力の年俸

 

ブライス・ハーパー、3000万ドル

アンドリュー・マッカッチェン、1000万ドル

J.T.リアルミュート、590万ドル(調停2年目)

ジーン・セグラ、1585万ドル

ジェイク・アリエッタ、2500万ドル

コーリー・ディッカーソン、850万ドル

ドリュー・スマイリー、700万ドル

ジェイ・ブルース、1450万ドル

フアン・ニカシオ、925万ドル

フィル・ゴセリン、350万ドル

ショーン・ロドリゲス、650万ドル

ジェイソン・バルガス、800万ドル

ジャレッド・ヒューズ、227万5000ドル

ブレイク・パーカー、180万ドル

ホセ・アルバレス、192万5000ドル

 

 

18年オフから19年夏のトレード期限までに主な選手だけでも野手、ローテーション投手、ブルペンなど、これだけ派手に補強をしときながらフィリーズ81勝81敗の地区4位に沈んだ。

 

マカッチェンはじめブルペン陣にも主力7投手のうち6投手が故障し、戦力として十分機能しなかったのも指揮官にとっては不運だった。

 

指揮官を擁護するわけではないが、チームのロスター編成は、ジェネラルマネージャーGM)やそれ以上のフロントの責任だ。マット・クレンタックGMキャプラーの続投に前向きだったようだが、筆頭オーナーであるジョン・ミドルトンが解任を決断したようだ。

 

 

ジョン・ミドルトン筆頭オーナーは、アンディ・マクフェイル球団社長やマット・クレンタックGMを解任するつもりはないという。また、キャプラー以外のコーチ陣は来季も引き続きチームに残る予定であることが球団から発表されている。

 

ジョン・ミドルトン筆頭オーナーは解任に至った経緯を説明しているが、後半戦の失速やクラブハウスの雰囲気づくりなど、指揮官としてのリーダーシップの欠如などを考慮して判断したということが伝えられている。

 

これで監督の解任(勇退も含む)は8球団目になるが、各球団とも後任として名前が挙がっているのは、前オリオールズ監督のバック・ショウォルターや前カブスのジョン・マドン、元ヤンキースのジョー・ジラルディ、元レッドソックスのジョン・ファレルらで、一時の若返りから60歳を超えるベテラン指導者の名前が多い。