MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

カーショウ復帰 大谷31号HR シースがノーヒッター シャーザー3400奪三振

 

 現地時間7月25日(日本時間26日)のメジャーリーグパドレスディラン・シースが球団2人目のノーヒッターを達成。ドジャースクレイトン・カーショウが今季初登板した試合で大谷翔平が日米通算250号本塁打。レンジャーズのマックス・シャーザーがメジャー史上10人目の通算3400奪三振をマークするなど記録づくめの一日になった。

 

 

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パドレスのシースがノーヒッター

 

 パドレスの右腕シースは敵地でのナショナルズ戦GAME3に今季22試合目の先発登板。114球を投げてストライク71球、被安打0、奪三振9、与四球3、失点0という内容でノーヒッターを達成して10勝目(8敗)を挙げた。防御率は3.50だが、奪三振は169に達し、4年連続の200奪三振も見えてきた。

 

 味方の好守備にも助けられた。8回にはキーバート・ルイーズの一、二塁間を抜けそうなヒット性の打球をザンダー・ボガーツ二塁手がダイビングキャッチ、一度はファンブルしたが間一髪でアウトにした。

 

 今年の3月にパドレスホワイトソックスによる1対4の大型トレードで移籍したシースだが、パドレスの投手としては、2021年ジョー・マスグローブに次いで球団史上2人目のノーヒッター投手になった。

 

 シースはメジャー6年目。通算960奪三振でメジャー通算1000奪三振も今シーズン中に達成するだろう。

 

カーショウ復帰登板に大谷翔平31号HRの祝砲

 

 

 

 左肩手術で開幕から負傷者リストに入りしていたクレイトン・カーショウが今季初登板。3回表に2本のタイムリーを浴びたが、4イニング72球を投げて被安打6、奪三振6、与四球2、失点2だった。予想通り最初の5試合ぐらいは球数制限のある登板になるようだ。

 

 

 

 試合はドジャースが同点に追いつかれた直後の8回裏にジャイアンツから移籍してきたニック・アーメッド遊撃手の2号ソロ、大谷翔平の31号ソロの二者連続アーチが飛び出してドジャースが6対4で接戦を制した。これでドジャースは同地区対決4連戦を3勝1敗で終えた。

 

 大谷は「1番・DH」でスタメン出場し、第1打席が四球。第2打席ピッチャーゴロだったが、第3打席はレフトへ二塁打。第4打席レフトライナーに倒れたが、8回裏に回ってきた第5打席ではライトのポール際に31号ソロを放ち、日米通算250本塁打を達成した。

 

 

 

 

 4試合ぶりのホームランは、打球角度46度、約7秒の滞空時間を記録したムーンショットだった。

 

 この日は4打数2安打1打点1四球。打率.312でリーグ首位打者に浮上。本塁打31はリーグ1位、ほかに打点74は6差でリーグ2位。盗塁24、出塁率.399、OPS1.034となった。

 

 

シャーザー歴代10位の奪三振記録

 

 今季7度目の先発登板となったシャーザーは、6イニング85球を投げて被安打3、奪三振9、与四球1、失点1の好投。史上10人目となる通算3400奪三振を達成し、通算3393奪三振ジャスティン・バーランダーアストロズ)を抜いて現役トップに浮上している。

 

 

 

 もし、シャーザーが、トレード期限までにドジャースに復帰するようなことがあれば面白くなったが、レンジャーズは地区首位のアストロズと2.0ゲーム差の3位で地区優勝の可能性も残しているので残念だが、その可能性は薄いようだ。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【MLB移籍情報】大物投手を獲得目指すドジャースの動向

 

夏のトレード・デッドラインが迫る中、様々な情報や憶測が飛び交う時期になってきたが、コンテンダーとして大谷翔平・山本由伸所属のドジャースの補強はどうなるのか?日本時間22日、ブランドン・ゴメスGMが意味深な発言をしているので紹介したい。

 

 

フラッグディール・トレード情報

 



ゴメスGMが今季のトレードデッドラインの補強方針を「MLB.com」に明かした。

 

それによればGMは「先発投手をターゲットにしているが、インパクトのある投手になるだろう」と大物投手の獲得を目指していることを語った。

 

日本時間22日には、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールが、ドジャースは先発投手ギャレット・クローシェ中堅手ルイス・ロバートJr.、そして恐らく救援投手マイケル・コペックも絡む大型トレードについてホワイトソックスと話し合ったと伝えている。

 

クレイトン・カーショウとタイラー・グラスノーの復帰が近づいているとはいえ、ドジャースの投手陣は万全とは言えない。

 

カーショウは今季一度も公式戦での登板がなく最初の5~6試合は様子見といったところだろう。

 

山本由伸のポストシーズン復帰も十分考えられるが、彼らと同等のインパクトある投手をトレード市場から獲得するのは容易ではない。

 

果たしでドジャースは誰を獲得するのか?

 

下記はトレード移籍が考えられる先発投手たちだが、今夏のトレード候補に挙がっているのは、ホワイトソックスのギャレット・クローシェ。今季20試合に先発して6勝6敗、防御率3.02の成績を残しているが、クローシェを巡ってはヤンキースオリオールズなど複数の球団も興味を示しているとの噂もあり、ドジャース移籍は難しそう。

 

タイガースの27歳左腕タリック・スクーバルの名前もボブ・ナイチンゲールは紹介していたが、タイガース自体が50勝52敗で若干ではあるがポストシーズン進出の可能性を残しており、スクーバルも2026年シーズン終了まで保有できるので、トレードが成立するにはかなりハードルが高そうだ。

 

そのほかドジャースウィッシュリストには「外野手」も入っており、昨季38本塁打をマークした<strong>ルイス・ロバートJr.</strong>やレイズの<strong>ランディ・アロザレーナ</strong>の名前も挙がっている。

 

▼この夏に移籍がありそうな投手たち

 

ギャレット・クローシェ(ホワイトソックス) 

 

エリック・フェディ(ホワイトソックス) 

 

ジャック・フラハティ(タイガース) 

 

クリス・バシット(ブルージェイズ) 

 

菊池雄星ブルージェイズ) 

 

ザック・エフリン(レイズ) 

 

ネイサン・イオバルディ(レンジャーズ) 

 

タイラー・アンダーソン(エンゼルス) 

 

フランキー・モンタス(レッズ) 

 

カル・クオントリル(ロッキーズ) 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドジャースが接戦を制して後半戦4連勝 新人ライアン好投 ヘルナンデスが全打点

 

ドジャースが接戦を制して後半戦4連勝を飾っている。昨日、特大の30号本塁打を放った大谷は7試合ぶりのノーヒットに終わった。

 

 

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トレード・デッドライン前の各チームの動向が気になる時期になってきたが、ドジャースの快進撃からも目が離せない。

 

前節のレッドソックス戦ではフレディ・フリーマンの逆転満塁弾やウィル・スミスのサヨナラタイムリーなど、レッドソックスをスイープして勢いに乗るドジャース

 

ホームに同地区ライバルのジャイアンツを迎え撃つ3ゲームシリーズのGAME1は23日、25歳右腕リバー・ライアンがメジャー初登板初先発。

 

ライアンは期待に応えて6回途中4安打1失点(自責0)と好投。

 

ジャイアンツは2018年、2023年のサイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネルが先発。

 

大谷との注目対決は1四球を与えたが、残りの2打席は空振りの三振とファーストゴロに打ち取り6イニングを2失点の好投。

 

両投手の好投で1点を争う展開になったが、ドジャースは先取点を与えた直後にテオスカー・ヘルナンデスの21号ソロですぐに追いつき、6回にはそのヘルナンデスがセンター前タイムリーで勝ち越しに成功。

 

7回に3番手左腕ライアン・ヤーブローがソロを浴びて追いつかれたが、8回二死1、3塁で再びヘルナンデスがタイムリー。

 

今季のホームランダービーで優勝した男が、チームの全打点をたたき出して逆転勝ちにつなげた。

 

これでドジャース球宴後の後半戦4連勝。先発ローテに故障離脱者が多かったが、レジェンド左腕のクレイトン・カーショウや前半戦8勝のタイラー・グラスノーらが近々にも復帰する予定。

 

新人ライアンを先発起用する苦しいローテーション事情もあるが、2位パドレスに8.5ゲーム差をつけて地区首位をキープしている。

 

大谷は「1番・DH」でスタメン出場。昨日、右中間スタンド奥に設置されている「ダイソー」看板の上を通過する473フィート(約144.2メートル)のアーメージングな場外本塁打を放ったが、この試合では、左腕の好投手スネル相手に沈黙。

 

 

 

第4打席も左腕エリック・ミラーに空振りの三振で7試合ぶりに無安打に終わった。大谷の今季成績は、打率.313、OPS1.033となっている。

 

なお、ドジャースは日本時間23日、ここまで8勝のジェームズ・パクストンDFAしたことを発表。パクストンは、20先発で100万ドルの出来高が設定されていたが、今季はここまで18先発だった。

 

パクストンのDFAは残念な気もするが、彼の今季の成績を考えると先発ローテを補強したいチームがパクストン獲得に名乗りを上げるだろうと予想される。