2020-21年オフFA捕手情報 第2弾
10月1日にこのブログでも紹介したFA捕手たちの動向を予想してみたい。
2019年~20年シーズンオフのフリーエージェント(FA)市場は、日本人選手のヤンキース・田中将大がメジャー移籍初のFAになることから日本のメジャーリーグファンにとっても注目を集めそうだが、スポーツ界全体で大幅な収益損失が発生した後、市場がFA選手達をどのように扱うかを予測することは困難だ。
ポストシーズンは続いているが、レイズ、アストロズ、ドジャース、ブレーブスを除く26球団は、表面化していないだけで水面下では来季に向けた編成に動き出していると考えられる。すでにGMや監督の解任劇もあった。
下記は2020-21年オフにフFAになる代表的な捕手たちだ。筆者の注目は下記の2選手。
2020-21オフにFAになる捕手たち
J.T.リアルミュート(フィリーズ)30歳、2020WAR1.18
2019年2月8日にホルヘ・アルファーロ、シクスト・サンチェス、ウィル・スチュワート及びインターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)とのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍した。今季は調停の公聴会を経て単年1000万ドルで決着。(短縮シーズンで実質は$3,703,704)。今季は11本塁打、OPS.840。
フィリーズのジョン・ミドルトン・オーナーは、今オフにFAとなるリアルミュートと再契約することがフィリーズの最優先課題であることを明言している。ただ、春の年俸調停でも見られたようにリアルミュートの要求額が想定以上に大きければ合意は困難になる。
ジェームズ・マッキャン(30歳/ホワイトソックス)、540万ドル、2020WAR1.2
昨年のオールスターゲームにも選出されたジェームズ・マッキャン(18本塁打、OPS.789、20年490万ドル)がシーズン終了後にFAになる。グランダルの獲得で、控えに回ることも多かったが、今季も捕手のカテゴリーではトップクラスのWAR1.2。31試合、打率.289、7本塁打、15打点、出塁率360、OPS.896の数字を残した。守備ではメジャー7年間で盗塁阻止率359をマーク。過去4年間連続で、この分野でトップ10に入っている。
MLB全体を見渡しても打てる捕手は少なく。当然、ニーズは多い。ホワイトソックスが再契約すに失敗すれば、FA捕手の中では注目の選手になる。ア・リーグではDHとしても起用できるので複数の球団が欲しがるだろう。
再契約しなければ、アストロズ、エンゼルス、レンジャーズ、インディアンスなど、優勝を狙う複数の球団が正捕手を必要としている。
NAME(年齢/20年所属)20年年俸、2020WAR
ウイルソン・ラモス(33歳/メッツ)1000万ドル、0.16
ヤディアー・モリーナ(38歳/カージナルス)2000万ドル、0.12
カート・スズキ(37歳/ナショナルズ)600万ドル、0.13
オースティン・ロマイン(31歳/ヤンキース)180万ドル、1.2
アレックス・アビラ(34歳/ツインズ)425万ドル、0.37
タイラー・フラワーズ(35歳/ブレーブス)400万ドル、0.17
ジェイソン・カストロ(33歳/ツインズ)685万ドル、-0.08