MLB メジャーリーグ物語

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《FA捕手情報⑧》カージナルスとモリーナ捕手が複数年の再契約間近

 

2020-21年オフFA捕手情報 第8弾

 

 

カージナルスとヤディアー・モリーナの再契約近づく

 

カージナルスとレジェンド捕手ヤディアー・モリーナの再契約が近づいていることをセントルイスの地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールドが同紙のWeb版(下記参照)で伝えている。

 

グールド氏は、今週初めのチャットで、モリーナが「カージナルスと再署名することは避けられ段階にきている」と述べた。

 

グールド氏は、いくつかのチームがモリーナ獲得に興味を持っていると付け加えているが、モリーナはカージナルスと「2年間の複数年契約を望んでいる」ということも明かしている。そして契約の日は近づいているとコメントしている。

 

 

マッキャン争奪戦、メッツが契約に合意

 

先月も《FA捕手情報》第4弾【MLB移籍情報】メッツの狙いはリアルミュートよりマッキャンというタイトルでフリーエージェント(FA)選手たちの動向を紹介したが、現地12月12日(日本時間13日)、メッツがマッキャンと契約に合意した。

 

契約内容は4年4000万ドルで、捕手では今オフの最高額。契約期間は4年で、サインボーナス60万ドルを含めた総額は4060万ドル。

 

これにワールドシリーズMVPで10万ドルやゴールドグラブ賞、オールスター選出、シルバースラッガー賞で各5万ドルのインセンティブが付く契約内容だ。

 

 

 

パズルのピースが埋まってきた

 

MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによるとフィリーズの空席だった編成本部長に実績のあるデーブ・ドンブロウスキー氏が就任したことにより、フィリーズがジェームス・マッキャンの争奪戦に加わる可能性があると報じていたが、その動きを制するようにメッツが契約を優先したのかもしれない。

 

メッツは今オフ、すでに救援右腕のトレバー・メイを2年1550万ドルで獲得しており、マッキャンはそれに続く補強となる。

 

今後の補強ポイントは先発投手と中堅手で、トレバー・バウアーやジョージ・スプリンガーといった今オフ注目FA選手たちの争奪戦に加わるものと考えていいだろう。

 

少しずつストーブリーグも動いてきた。ひとつのピースが埋まると、次のピースを埋めるようにカタチが見えてくるからだ。

 

 

注目のリアルミュートはどうなるのか?

 

結局、フィリーズも「無い袖は振れない」ということかもしれない。マッキャンを獲得したことで、補強資金に余裕ができた。そうなれば今オフ注目のFA捕手J.T.リアルミュートの契約はどうなるのか?

 

メッツとの契約が有力視されていたが、マッキャンの契約合意でフィリーズとの再契約が有力になってきた。エンゼルスの名前も挙がっている。

 

リアルミュートは29歳で、通常なら35歳ぐらいまでの5~6年間で1億ドル(年平均2000万ドル)ぐらいの契約になりそうだったが、今季は、新型コロナウイルスの影響により無観客開催となり、各球団が財政面で大きなダメージを受けた、来季の見通しも不確定で、ここまで大型契約は皆無だった。

 

 

想定される契約内容

 

リアルミュートの契約内容を予想してみた。考えられるのは5年契約の2年目終了時にオプトアウト条項を盛り込んで、選手が契約を放棄して他球団と交渉できる条項を盛り込んでおくことだ。29歳だから、31歳ぐらいに契約を見直すことができる。

 

①たとえば21年2500万ドル、22年2500万ドル、23年1500万ドル+オプトアウト、24年1500万ドル、25年1000万ドルの5年総額9000万ドル。年平均1800万ドルで22年終了後にオプトアウトできる余地を残しておく。

 

②それか、球団が有利になるので選手には受け入れがたいが、21年1500万ドル、22年1500万ドルと最初は安く抑えて、3年目以降、5年目終了まで2500万ドルと大幅にアップする契約。ただし、2年目終了後に球団オプションを盛り込む。そうすれば球団は数年間安い年俸で選手をキープできる。

 

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このブログでは、なるべく公式情報や正確なDATAをもとに情報をお届けしていますが、筆者の憶測や感想を織り交ぜてお届けしている「物語」の部分もありますので、ご了承ください。

 

 

▽Information source

 

St. Louis Post-Dispatch