MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

《FA捕手情報⑨》カート・スズキとエンゼルスが1年150万ドルで合意

2020-21年オフFA捕手情報 第9弾

 

エンゼルスがカート・スズキ捕手と契約

 

捕手の補強がニーズだったエンゼルスが現地時間1月15日(日本時間16日)、37歳のベテラン捕手カート・スズキと1年150万ドルで契約合意した。

 

エンゼルスのロースター登録捕手はマックス・スタッシとアンソニー・ベンブームの2人。 そのうち昨年10月に腰の手術を受けたスタッシが開幕に間に合わない可能性があるため、エンゼルスはベテラン捕手を探していた。

 

スタッシが仮に間に合ったとしても、彼はこれまでキャリア8年間で年間100試合以上出場したことがなく、いずれにしても経験豊富な捕手がエンゼルスの補強ニーズだった。

 

 

アスレチックス、ナショナルズで活躍したスズキの加入は戦力アップ

 

日系三世として日本のメジャーファンにもなじみが深いスズキは、メジャーキャリア13年。個人的には8年間在籍したアスレチックス時代のイメージが強い。エンゼルスは6球団目。

 

昨季はナショナルズで33試合に出場して打率.270、2本塁打、17打点、OPS.745を記録。

 

MLB公式サイトによると今オフ、エンゼルスGMに就任したペリー・ミナシアンは2017年9月から昨年11月までブレーブスGM補佐を務めていたが、スズキも2017~18年にブレーブスでプレーしていた。

 

そうした縁もあって今回の契約合意に至ったのかもしれない。ここ数年、後手後手に回る補強だったエンゼルスだが、スズキの加入は大きな戦力アップだ。

 

 

カージナルスとヤディアー・モリーナの再契約近づく

 

カージナルスとレジェンド捕手ヤディアー・モリーナの再契約が近づいていることをセントルイスの地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールドが同紙のWeb版(下記参照)で伝えている。

 

グールド氏は、今週初めのチャットで、モリーナが「カージナルスと再署名することは避けられ段階にきている」と述べた。

 

さらに、複数のチームがモリーナ獲得に興味を持っていると付け加えているが、モリーナはカージナルスと「2年間の複数年契約を望んでいる」ということも明かしている。そして契約の日は近づいているとコメントしている。

 

 

マッキャン争奪戦、メッツが契約に合意

《FA捕手情報》は【MLB移籍情報】メッツの狙いはリアルミュートよりマッキャンという記事等でその動向を随時紹介しているが、昨年12月12日(日本時間13日)、メッツがマッキャンと契約に合意した。

 

契約内容は4年4000万ドルで、捕手では今オフの最高額。契約期間は4年で、サインボーナス60万ドルを含めた総額は4060万ドル。

 

これにワールドシリーズMVPで10万ドルやゴールドグラブ賞、オールスター選出、シルバースラッガー賞で各5万ドルのインセンティブが付く契約内容だ。

 

 

 

 

注目のリアルミュートはどうなるのか?

今オフ注目のFA捕手J.T.リアルミュートの契約はどうなるのか?

 

メッツとの契約が有力視されていたが、マッキャンの契約合意でフィリーズとの再契約が有力になってきた。

 

リアルミュートは29歳で、通常なら35歳ぐらいまでの5~6年間で1億ドル(年平均2000万ドル)ぐらいの契約になる予想だった。「ジ・アスレチック」が報じた最新情報では、フィリーズは「総額がわずかに1億ドルを上回る規模の5年契約」をオファーしたという。

 

 

フィリーズが5年1億ドル超を提示したが...

MLB公式サイトの記事では、リアルミュートと代理人のジェフ・ベリーは「捕手は過小評価されている」というポリシーで、捕手の給与相場を上昇させるために「捕手の史上最高年俸」を要求しているらしい。

 

その場合、これまでの捕手の最高年俸(年平均)はジョー・マウアーの2300万ドル(8年1億8400万ドル)だが、これを上回るためには5年1億1500万ドルを超える契約が必要。

 

ということで依然としてフィリーズからの提示額と要求額には大きな開きがある。

 

 

 

 

 

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このブログでは、なるべく公式情報や正確なDATAをもとに情報をお届けしていますが、筆者の憶測や感想を織り交ぜてお届けしている「物語」の部分もありますので、ご了承ください。

 

 

 

 

▽Information source

 

St. Louis Post-Dispatch