MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平8号本塁打含む3安打 記録更新でロバーツ監督もニッコリ

 

 ドジャース大谷翔平選手は「2番・DH」でスタメン出場。第2打席で8号ソロ本塁打を放ち、ドジャース所属の日本生まれの選手の歴代通算本塁打数でロバーツ監督(沖縄生まれ)が持つ記録を更新して球団最多記録を更新した。

 

 

大谷翔平NEWS  

 



 誰もが感じているとおり昨年のAL「本塁打王」にとっては通過点の一発で“シャレ”のような小さな記録だが、3回の第2打席で飛び出したこの本塁打でチームのムードは一気に明るくなったのは言うまでもないだろう。

 

 第1打席で3球三振に倒れていた昨季12勝の右腕ブライス・エルダーが投じたカウント1ストライクからの2球目、内角高めのストレートをフルスイングした打球は、熱狂するドジャースファンが待つライトスタンドに吸い込まれた。

 

 

 

 

 

 

 30打席ぶりの一発に自らの記録を抜かれたロバーツ監督は大喜びで、大谷がベンチに戻ってくると顔をクシャクシャにしながらハイタッチをかわした。

 

 続く4回の第3打席では外角球をきれいに左翼線へ流し打つタイムリー。得点圏打率も.228にじわじわとアップしている。

 

 そして7回にはセンター前にクリーンヒットを放ち今季5度目の1試合3安打をマーク。

 

 この日は5打数3安打2打点の活躍で今季の打撃成績は打率.345、出塁率.411、OPS1.044となっている。

 

 しかし、この日は大谷以上に5番に入ったマックス・マンシー三塁手が3本塁打を放つ活躍を見せ、打線が4本塁打を含む16安打と爆発して11対2で大勝。強豪ブレーブス相手にGAME2で勝ち越しを決めた。

 

 マンシーと共に勝利の立役者は先発のタイラー・グラスノー。7イニング96球を投げて被安打5、奪三振10、与四球1、失点2の好投でメジャー最多タイの6勝目(1敗)をマーク。防御率2.70。クオリティ・スタートも8試合で75%と安定感は抜群で、ドジャースの先発ローテーションを開幕から支えている。

 

 強豪対決3連戦だったが、初戦の延長タイブレークからのサヨナラ勝ちが大きく明暗を分けドジャースは3連勝。4カード連続の勝ち越しを決めた。

 

 

 ロバーツ監督は試合前、大谷選手から車の模型をプレゼントされたというエピソードを、報道陣に紹介。

 

 沖縄生まれのロバーツ監督が、自身が持つドジャースに所属する「日本生まれの選手の最多ホームラン記録」を、大谷選手が更新した際には、記念として「新しい車がほしい」と冗談を言っていたことに、大谷選手がユニークに応えたものだ。

 

 

 

 

大谷は、8号ソロについて「甘い球をしっかりと振り抜けた。うれしいですし、もっともっと伸ばせるように頑張りたいなと思う」とコメントしている。