現地5月7日(日本時間8日)のメジャーリーグは日本人投手3人が先発登板。カブスの今永昇太は7イニング2失点の力投。ドジャースの山本由伸は8イニング2失点のハイクオリティ・スタートで4勝目を挙げた。タイガースの前田健太は2イニング7失点だった。
MLB2024 GAMEDAY
勝利数は近代野球ではあまり投手の能力を評価する数字ではないが、この日は今永と山本で明暗の分かれる結果になった。
カブスの今永は、中4日の先発登板。8回途中まで102球を投げ、被安打7、奪三振8、与四球1、失点2の力投。8回表に痛恨の逆転2ランを浴びたところで降板した。
カブス打線のランサポートもなく6勝目は飾れなかったが、ゲームを組み立てたことは大いに評価できる内容だった。
その好投に応えカブスも同点に追いつき最終回にマイケル・ブッシュが7号ソロを放って3対2でサヨナラ勝ちを飾った。今永の好投が無駄にならなかった。
この試合では今永の期待に応える力投と久々に復帰したコディ・ベリンジャーが4回裏に6号先制ソロを放つなど3安打したのがカブスには明るいニュースだった。
これで今永は、防御率1.08、WHIP0.82、被打率.187と開幕からの好調を維持。この日の8奪三振でK/9も9.29まで上昇。K/BBは8.60、以前として防御率はMLB全体でトップ。その他のスタッツも高い数値をキープしている。
山本、圧巻の8イニング97球
一方、ドジャースの山本由伸はホームでのマーリンズ戦に今季8試合目の先発登板。
山本は、いきなりマーリンズの1番打者ジャズ・チザムJr.に先頭打者アーチを献上したが、その後はストライク先行で小気味の良いピッチング。
2回、3回、5回、7回を三者凡退に抑えるインパクトのあるピッチングで、マーリンズ打線に付け入る隙を与えない支配的なマウンドが続いた。
5番のマックス・マンシー三塁手が初回に逆転のグランドスラムを放つなど好調ドジャース打線もすぐさま反撃し、山本の好投に応えた。投打がかみ合ってドジャースはこれで6連勝。
山本は、メジャー移籍後最長となる8イニングを投げ97球。ソロホームラン2本を被弾したが、散発5安打、奪三振5、失点2で4勝目(1敗)をハイクオリティ・スタートで飾った。防御率2.79、WHIP1.00、奪三振47、K/9は10.07、K/BB5.88。
8 strong innings from Yoshinobu Yamamoto. 👏 pic.twitter.com/sG7C7eu4cT
— MLB (@MLB) May 8, 2024
ドジャースの大谷翔平は、「2番・DH」でスタメン出場し、第1打席から2打席連続四球で勝負してもらえない状況。
第3打席はライトライナー。第4打席はレフトフライ。2打数ノーヒット2四球で4戦連発の快音は響かなかった。連続試合ヒットも6で止まった。
前田健太は残念な結果だったが、今永昇太と山本由伸。今季メジャーに移籍した2人の先発投手が、そのポテンシャルを発揮した夜だった。