MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

山本由伸、メジャー初勝利 ヨーヨーカーブでカブス打線を翻弄 大谷翔平はマルチ安打

 

 日本選手のポジティブな話題を中心に紹介しているブログだが、この日のトピックスは何といっても今季からメジャーに挑戦している山本由伸の記念すべきメジャー初勝利だろう。

 

MLB2024 GAMEDAY

 

 

 敵地シカゴのリグレー・フィールドに乗り込んだドジャースが日本時間7日、山本由伸の好投で3連戦のGAME2に4対1で勝利、対戦成績を1勝1敗とした。

 

 

 

 山本は今季3度目の先発登板。1回にカブスの先頭打者ハップにセンターオーバーの二塁打を許し、2つの安打と四球で無死満塁のピンチを作ったが、そこから圧巻の3者連続三振。

 

 2回も二死満塁のピンチの場面でべリンジャーを空振り三振に仕留め、3回から5回までの3イニングは安定感あるマウンドで3者凡退に封じた。

 

 山本は多投したカーブのキレが良かった。4シームは95マイル~97マイル台だったが、75マイルから78マイル台のカーブとの緩急の差が効果的だった。

 

 この球種は、現地では“ヨーヨーカーブ”と紹介され、今シーズン10球以上カーブを投げたピッチャーの平均に比べて19センチ以上の落差があるということだ。これはメジャーの中でもトップレベルの変化球だと評価されている。

 

 

 

 

 結局、山本は多彩な球種で毎回の8奪三振をマーク。この日は5イニング80球(ストライク53球)で被安打3、奪三振8、与四球2、失点0。記念すべきメジャー初勝利を飾った。これで1勝1敗、15奪三振防御率4.09に改善した。

 

 バッテリーを組んだベテラン捕手のバーンズは「ヨシは素晴らしい。カージナルス戦は素晴らしかったし、今日も本当によかった。球界で最高の投手の1人になるだろう」と絶賛した。

 

 2番・DHでスタメン出場した大谷翔平は、1回の第1打席がライト前ヒット、3回の第2打席はセンターフライ、5回の第3打席はレフト前ヒット、7回の第4打席が四球、9回の第5打席は三振。4打数2安打、四球1で3試合連続で複数安打をマークし、打率を3割台(.304)に上昇させた。

 

 また、カブス鈴木誠也は、2番・ライトでスタメン出場したが、メジャーで初めての直接対決となった山本に三振を奪われるなど、3打数ノーヒット、1四球で連続試合安打が「5」で止まった。

 

 山本は鈴木との初対決でヒットを許さなかったことについて、「結果的にたまたま打ち取ることができたのでよかったです」と率直な感想を話した。

 

 これで鈴木の今季成績は打率.313、OPS.941。8日のGAME3はカブスの今永昇太が先発する予定で、大谷との初対決に注目だ。