MLB2021
エンゼルスは昨日の投手で2番の大谷翔平の好投とマルチ安打、本日の代打・大谷翔平の4試合連続安打などで今季最長の5連勝で勝率5割に復帰した。
フィリーズはジーン・セグーラが2夜連続のサヨナラ安打で3連勝、しかも、2013年8月以来8年ぶりとなる3試合連続のサヨナラ勝ちで勢いが出てきた。これで勝率5割に戻している。
今後のエンゼルスとフィリーズの順位予想
ということで今後のエンゼルスとフィリーズの今後の可能性を考えてみたい。
大谷効果で、日本人ファンが増えたエンゼルスだが、この5連勝は相手がロイヤルズとダイヤモンドバックスということで手放しでは喜んでいられない。
その前のマリナーズ4連戦は2勝2敗。同地区上位のアストロズとは3勝6敗。アスレチックスとは3勝4敗。結局、強い相手には勝てない。
5連勝しても地区2位のアストロズとは6ゲームも離されており、ワイルドカードで滑り込むとしても勝率6割ラインになりそうで、5割に戻したぐらいでは追いつきそうにない。
打高東低の「大艦巨砲主義」とも言える補強スタイルのチームは、アンソニー・レンドンに当たりが戻ってきて、主砲のマイク・トラウトが復帰してくれば、大谷翔平を加えてリーグでも屈指の打線になることは間違いないが、投手陣が多少は良くなってきたもののチーム防御率でMLB24位(先発陣)、ブルペンは同26位と低く、トータルでもチーム防御率はリーグ13位とポストシーズンを望める域には達していない。
10日間の負傷者リスト入りしたキンターナに代わって3年目の左腕パトリック・サンドバルがリリーフから先発に転向。7試合で防御率3.62は明るい材料だが、開幕投手のディラン・バンディがここまで11先発で1勝6敗、防御率6.16では話にならない。
大谷にも言えることだが、ここの先発陣は6回まで投げっきて試合を作れる投手がいない。
バンディもクオリティスタート(QS)は6試合、ヒーニーが5試合、キャニング3試合、コブ3試合、キンターナに至っては9先発でQSゼロという惨憺たる状況。大谷も9先発でQS3試合だが、故障明けのシーズンで球数制限などがあったことを考えると、大谷の場合は想定内だろう。
新加入のアレックス・コブとホゼ・キンターナが大誤算といえそうだが、これではブルペン投手たちに負担がかかるのは容易に想像できる。
ジラルディのフィリーズは10年ぶりにポストシーズンの可能性もある
2011年以来、ポストシーズンから遠ざかっているフィリーズだが、ジョー・ジラルディ監督を迎えて今季はここまで首位メッツと4ゲーム差だが、この時期に5割ラインまで上げてきたので、まだまだ大いにチャンスがあると見たい。
ここも先発ローテーションに不安があったが、むしろブルペンのスタッツの方が低く、ブレーブスやナショナルズが低迷していることを考えると、この後の西海岸遠征(ドジャース、ジャイアンツ)と6月後半のメッツ戦を勝ち越せば、オールスター前にメッツを捉える可能性はある。
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— Philadelphia Phillies (@Phillies) June 13, 2021
オフの1月にブルペン投手を2人追加したが、この調子で首位を狙える位置を7月後半まで維持すればトレードデッドライン前にブルペンにインパクトのある投手を補強する必要はあるだろう。