カレンダーは6月中旬になろうとしている。7月末のトレードデッドラインまで2ヵ月を切った。ここからのスケジュールは自軍の位置(順位)を確認しながらポストシーズンに向けての足りない戦力を補強するのか、それとも中期的な視野に立って編成していくのか、いずれにしても球団幹部の腕の見せ所だ。
今季好調のジャイアンツとレイズのトレードが成立
東部地区首位のレイズがブルペンを強化するためにジャイアンツとのトレードを画策。このトレードでレイズはジャイアンツから救援右腕のマット・ウィスラー投手を獲得。
交換要員としてレイズからジャイアンツへはマイナー左腕のマイケル・プラスマイヤーが移籍する。
#Rays add another bullpen arm in trade with #SFGiants:https://t.co/fE7X8fMyPP pic.twitter.com/DaNRJfpNgx
— MLB Trade Rumors (@mlbtraderumors) June 11, 2021
28歳のマット・ウィスラーは、パドレスとブレーブスの両方でトッププロスペクトだった。ブレーブス所属の2015年6月にメジャーデビュー。
メジャー6年(MLS4.042)で168試合に登板、20勝30敗、防御率5.00(FIP4.69)。
昨年は25.1イニングで32.7%の三振率。防御率1.07だったが12月にノンテンダーFAになり、115万ドルの単年契約でジャイアンツへ移籍した。
今季は、37試合36イニング、防御率6.05(FIP4.08)、奪三振率12.10(31.7%)。投球スタイルはスライダーが90%。
低予算のレイズが興味をそそる低コストの投手で、昨年の調子を取り戻せば2022年シーズン終了までコントロール下に置くことのできる選手だ。
ジャイアンツに移籍するプラスマイヤーは24歳のマイナー左腕。
レイズは低予算ながら巧みな編成でファーム層も充実。3年連続ポストシーズンにも進出しており、今季もここまでペイロールの高いヤンキースやレッドソックスを抑えて地区首位に立っている。
ジャイアンツは、今季好調で強豪のドジャースや大補強したパドレスを抑えて開幕から地区首位を走っている。