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【MLB契約情報】レンジャーズが実績あるベテラン左腕をブルペンに追加

 

フリーエージェント(FA)市場に残っている実績あるベテランたちの所属先が決まった。

 

MLB契約情報

 

 

レンジャーズはアストロズからFAとなっていたベテランリリーバーのウィル・スミスを1年150万ドルで獲得した。

 

 

33歳の左腕はメジャーで11年目の春を迎えることになった。

 

スミスは2012年5月にロイヤルズでデビューし、これまで513試合(先発17試合)に登板して107ホールド、91セーブ。通算防御率3.59、FIP3.62、664奪三振(9イニング換算の三振率10.8)の実績を残している。

 

2球団目のブリュワーズで頭角を現しセットアッパーとして181試合(防御率3.28)、62ホールドを記録。

 

3球団目のジャイアンツではクローザーとして2019年に34セーブを記録。3シーズンで計48セーブを挙げた。

 

2019年途中にMLBサービスタイムが6年に達してFA権を取得し、同年11月にジャイアンツからクオリファイング・オファー (QO) を提示されたがこれを拒否。

 

4球団目となるブレーブスと3年総額4000万ドル(4年目はオプション)の契約を結んだ。

 

ブレーブスへ移籍2年目の2021年には自己最多の37セーブをマークしてワールドシリーズ制覇に貢献。

 

昨季はブレーブスから夏のトレードでアストロズに移籍して計65試合16ホールド、5セーブ、防御率3.97だった。

 

そのブレーブスアストロズでは2年連続でワールドシリーズ制覇を経験した。

 

移籍6球団目のレンジャーズは今季から名将ブルース・ボウチー監督が指揮をとることになっており、スミスもジャイアンツ時代の2018~19年にボウチー監督の下でプレー経験がある。

 

 

ボウチーはスミスについて「試合終盤のシチュエーションで起用する投手の一人だと思う。セットアッパーの経験もあるし、クローザーの経験もある。様々な起用法が考えられる」とコメント。

 

コンディション次第ではクローザーを務める可能性も十分ありそうだ。

 

リリーバー中心に10年間で513試合、553.2イニング。長年駆使した左腕にやや体力の峠を越えた感じはするが、彼の経験や存在感がブルペンでのまとめ役として生きてくるかもしれない。