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メッツの千賀滉大がオープン戦初登板 指揮官も満足の内容

 

今季、メッツに入団した千賀滉大がカージナルス戦でオープン戦に初登板した。

 

MLB2023

 

千賀滉大が好評化の初登板

 

現地3月5日、5年7500万ドルの大型契約でメッツに入団した千賀滉大投手カージナルス戦で緊張と期待感の中、オープン戦初先発した。

 


千賀は予定されていた2回(42球)を投げて被安打1、奪三振2、与四球2、失点1、最速は98.6マイル(約158.7キロ)で、球数42球のうちストライクは24球だった。


立ち上がりは緊張感も見られた千賀だったが、メッツのバック・ショーウォルター監督は、千賀について「さすがだ」と満足感を示した。MLB公式サイトでもヘッドラインで伝えている。


1回は1番ブレンダン・ドノバンと2番タイラー・オニールに連続四球を与え、いきなり無死1・2塁の走者を背負ったが、3番ポール・ゴールドシュミットを97マイルの速球でショートフライに仕留めると、4番ノーラン・アレナドは97.2マイルの速球でライトフライ。


メジャーを代表するビックネームを威力ある球でポップフライに打ち取ると話題のプロスペクトである5番ジョーダン・ウォーカーを伝家の宝刀スプリットで空振りの三振に切り取った。

 

 

ショーウォルター監督は「私たちが見たいと思っていた全てを披露してくれた。いい初登板だったよ。さすがだね。彼にとって大事な舞台だったことは分かっている」とコメント。


変化球と速球のいずれも「評判どおりの」良さだったと評価し、「彼のピッチングも持ち玉のレパートリーもいい」と称賛した。


ピッチクロックが気になったという千賀だったが「いい経験になった。ゴールドシュミットやアレナドとの対戦を楽しみにしていたが、いざマウンドに上がってみると、ピッチクロックが気になって楽しめなかった。5秒の表示を見ると、とても早く感じるが、実際の5秒は意外と長い。慣れていきたい」と今日の登板を振り返った。


メッツの指揮官は「初球か2球目はピッチクロックの影響があったように思うが、その後は落ち着いていた。彼はいいアスリートだし、賢いので、適応できるだろう」とそれほど気にしていない様子だった。