平野佳寿の移籍先としてシアトル・マリナーズが有力候補に挙がっているという。
MLB移籍情報
メジャーリーグはバッテリー組のスプリングトレーニングが約3週間後から始まる。しかしながらダイヤモンドバックスからフリーエージェント(FA)のベテラン右腕の移籍先(契約)が決まっていない。
ニッカンスポーツによると、昨年12月にサンディエゴで行われたウインターミーティングでは、代理人のジョン・ボッグス氏が「(ダイヤモンドバックスに)残留も含め、6球団からコンタクトがあった」と明かしていた。同紙では米球界関係者の話を総合して獲得を目指す複数の球団の中でもマリナーズが有力だと報じている。
平野は、メジャーキャリア2年、137試合に登板、9勝8敗、防御率3.47、WHIP1.215。奪三振率9.1、与四球率3.4、rWAR1.0。
初年度の75試合、防御率2.44、WHIP1.085という数字が素晴らしかったが、2年目の昨季は、9イニング換算の被本塁打率が0.8から1.2に悪化するなど62試合で防御率4.75に低下した。ただ、リリーバーの大切な要素でもあるピンチに出てきて三振を取れる奪三振率は8.0から10.4にアップしている。
平野とダイヤモンドバックスの契約は2年600万ドルで、これに投球イニング数などに応じてインセンティブ(50万ドル)が付く契約だった。
Dバックスはヘクター・ロンドン投手と1年300万ドルで契約
先発ローテーションの軸として左腕のマディソン・バムガーナーをFAで獲得しているダイヤモンドバックスは、ブルペンの補強策としてヘクター・ロンドン投手と1年300万ドルで契約に合意している。
地元紙「アリゾナ・リパブリック」の記事では250万ドルと21年は400万ドルのクラブオプション、またはバイアウト50万ドルで、ロンドンは300万ドルが保証される内容と報じていた。
2月に32歳になるロンドンはメジャーキャリア7年で421試合に登板。19年は防御率3.71、奪三振率7.1だったが、通算では防御率3.29、奪三振率9.0、56ホールド、92セーブをマークしている。
ダイヤモンドバックスには18セーブを挙げたアーチー・ブラッドリーという27歳のクローザーがいるが、クローザーとしては1年しか経験がない。
ロンドンはカブス時代に3年間、クローザー経験があり、アストロズ移籍後も平均97マイルちかい球速をキープしており、同じくFA加入のジュニオール・ゲラ、アンドリュー・チェイフィンらとセットアッパーを組むものと考えられる。
契約が決まった主なリリーバー
()内は年齢/ 19年所属球団/ 19年サラリー
ウィル・スミス(30歳)QO 契約ブレーブス
セルジオ・ロモ(37歳)再契約ツインズ
ダレン・オデイ(37歳)再契約ブレーブス
ジェイク・ディークマン(33歳)再契約アスレチックス
ブラッド・ブラック(34歳)再契約メッツ
ジョー・スミス(36歳)契約アストロズ
ブレイク・トレイネン(32歳)契約ドジャーズ
タイラー・クリッパード(35歳)契約ツインズ
※現地時間2020年7月1日時点の年齢