MLB メジャーリーグ物語

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ダラス・カイケル(元アストロズ)が謝罪 「サイン盗み」スキャンダル

現役選手もスキャンダルをついに認めた!

 

 マイク・ファイアーズ投手の勇気ある告発によって明るみになったヒューストン・アストロズの電子機器を駆使した「サイン盗み」スキャンダル。

 

 ここにきて18年までアストロズに在籍した左腕ダラス・カイケル投手が、ファイアーズ以外で現役選手として初めてスキャンダルについて謝罪した。野球専門サイト「Full-Count」がAP通信の記事を伝えている。

 

 それによると、カイケルは24日(日本時間25日)にホワイトソックスのファン・コンベンションに参加した際に「野球界は、その頃、そういう状態だった。それがルール違反かと聞かれるとそれはそうだ。そして、こんなことになってしまったことに対して、個人的に謝罪したい」とチームのサイン盗みについて公式に謝罪した。

 

 MLBファンならアストロズのエースとして活躍していたカイケルの名は誰もが知るところだ。サイン盗みについては当時、必ずしも毎試合行っていたわけではないことや「すごく上手くやる選手もいたし、時にはグループでやった。だけど、それでも打てない投手もいた」と詳細を語った。カイケルの説明では、相手チームの投手がアストロズの“サイン盗み”を見破り裏をかかれたパターンもあったという。

 

 このスキャンダルでは、 ロブ・マンフレッド・メジャーリーグ機構(MLBコミッショナーが声明文を発表。その中で調査部門が16年までさかのぼり、現役選手23人、元選手を含めると69人を事情聴取し、数万件のメールやテキストメッセージ、動画、写真などを精査したということを公表。

 

 その結果、判明したのは、アストロズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた17年にセンターカメラからのライブ映像をチャレンジ権行使の判断するための「ビデオリプレー・ルーム」(映像検証室)を舞台に不正な盗撮行為が繰り広げられた。その場所で解析したデータをもとに、ごみ箱を叩いた音で打席内の選手に伝えていた事実を確認したという。

 

 18年にはMLBが傘下30球団に向けて電子機器を使ったサイン盗みへの警告を通達していたのにも関わらず、それを無視して最新機器を駆使して盗撮映像の悪用を続けていたことを明らかにした。

 

 MLBアストロズルノーゼネラルマネジャーGMヒンチ監督を1年間の職務停止処分に科したが、その後、両名は球団から解任された。

 

 さらに、現地14日(日本時間15日)、レッドソックスアレックス・コーラ監督を解任した。コーラ氏はレッドソックスの監督就任前の17年にはアストロズベンチコーチを務めていた。報告書のなかでは一連の疑惑の重要人物の1人とされていた。

 

 そして、元選手まで飛び火してニューヨーク・メッツに昨年11月に就任したばかりのカルロス・ベルトラン新監督も球団から首を切られた。

 

 元ヤンキースアレックス・ロドリゲスは、ワールドシリーズの解説者としてテレビの中継で、再三のようにアストロズの疑惑を指摘していた。

 

 MLBはリーグ全体のイメージダウンを考慮して選手たちへの追及はしていないように見える。アストロズナインやレッドソックスナインは沈黙を守っている。

 

 

ヒンチ監督時代の華々しい5年間

 

下記は、過去10年間のアストロズの成績だが、09年から14年まで6年連続で負け越している。

 

09年 中地区5位

10年 中地区4位

11年 中地区6位 106敗

12年 中地区6位 107敗 

13年 西地区5位(NLからAL)3年連続100敗以上の111敗で最下位

14年 西地区4位

15年 西地区2位、ワイルドカード、地区シリーズ敗退 (A.J.ヒンチ監督就任)

16年 西地区3位

17年 西地区優勝、ワールドシリーズ優勝

18年 西地区優勝、リーグ優勝決定シリーズ敗退

19年 西地区優勝、ワールドシリーズ敗退 

 

 

 

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