MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

バムガーナーはDバックス 19年-20年オフ移籍先が決まった先発投手たち

 

MLB契約情報

 

 

 マディソン・バムガーナーが同地区ライバルのダイヤモンドバックスと契約した。契約内容は5年8500万ドル(年平均1700万ドル)。そのうち1500万ドルが後日支払い。

 

 バムガーナーは、ジャイアンツからのクオリファイング・オファー(QO)を拒否しており、QO拒否選手を獲得したダイヤモンドバックスは来年のドラフトで2番目に高い順位の指名権を手放すことになり、逆にジャイアンツは、規定により戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を獲得する。

 

 バムガーナーの移籍は、18年オフからMLB公式サイトでも話題になっていた。 彼を語るときに残念なのは、17年4月の事故による離脱だろう。このブログでもその時に紹介したが、自己管理の甘さを指摘されても仕方がないシーズン中の事故でファンの期待を裏切った。

 

09年にデビューして以来、実質2年目になる11年から6年連続200イニング以上に登板。13年から16年にかけての4年間は防御率も2点台で、球界を代表する左腕として将来を嘱望された。毎年、サイ・ヤング賞候補としてノミネートされていた。

 

 しかし、あの事故以来、負のオーラが彼を包み込んだのか、18年もオープン戦で左手に打球を被弾。第5中手骨の骨折で、シーズン初登板が6月5日までずれ込んだ。

 

ジャイアンツ1巡指名で、生え抜きの選手でもあり、まだ30歳という年齢から考えても17年の不注意からの離脱がなければ、最低でも5年総額1億ドル~1億2000万ドルぐらいの契約でジャイアンツと更新していただろう。

 

 

バムガーナー 

 

 

 今季のバムガーナーは、34試合に先発して207回2/3を投げ、9勝9敗、防御率3.90、203奪三振をマーク。3年ぶりに200イニングと200奪三振をマークするなどバウンスバックを印象付けた。

 

メジャーキャリア11年間で通算119勝92敗、通算防御率3.31、1794奪三振ポストシーズンで8勝3敗、防御率2.11、87奪三振ワールドシリーズだけに限れば計5試合で36回を投げ防御率0.25で実績も十分。

 

 ユニフォームは変わるが来年も西海岸でドジャースのエース、クレイトン・カーショー との投げ合いが見られるのも楽しみだ。

 

 

 

移籍先が決まった主なFA先発投手

 

 ここでは移籍先の決まったフリーエージェント(FA)のスターター(先発投手)をリストアップした。

 

 日本時間16日12時の時点で、FA市場に残っているのは、ダラス・カイケル、リュ・ヒョンジンなど。今オフは、近年になく実績のあるスターターたちがFA市場に揃っていた。

 

コール・ハメルズ(36)

19年2000万ドルから1年1800万ドルでブレーブスと契約

 

アダム・ウェインライト(38)

19年1000万ドルから1年500万ドルでカージナルスと再契約

 

カイル・ギブソン(31)

19年812万5000ドルから3年2800万ドルでレンジャーズへ

 

マイケル・ピネダ(31)

19年800万ドルから2年2000万ドルでブルワーズと再契約

 

ザック・ウィーラー(29)

19年597万5000ドルから5年1億1800万ドルでフィーリーズへ

 

ジョーダン・ライルズ(29)

19年約365万ドルから2年1600万ドルでレンジャーズと契約

 

ケンドール・グレイブマン(28)

19年57万5000ドルから1年200万ドルでマリナーズと契約

 

ティーブン・ストラスバーグ(31)

19年2500万ドルから7年2億4500万ドル(年3500万ドル)でナッツと契約

 

ゲリット・コール(29)

19年1350万ドルから9年3億2400万ドル(年3600万ドル)でヤンキースと契約

 

マイケル・ワカ(28)

19年635万ドルから1年300万ドルでメッツと契約

 

リック・ポーセロ(30)

19年約2115万ドルから1年1000万ドルでメッツと契約

 

ブレット・アンダーソン(31)

19年約150万ドルから1年500万ドルでブルワーズと契約

 

マディソン・バムガーナー(30)

19年1200万ドルから5年8500万ドルでダイヤモンドバックスと契約

 

※日本時間12月16日午前12時現在