需要が高まるリリーバーたち
フリーエージェント(FA)市場のなかで巨額が動くのはエリートスターターなどでスポーツメディアのヘッドラインを飾ることが多いが、このカテゴリー「先発ローテーション投手」たちは13人の移籍先が決まった。
次に関心はブルペンの補強。オープナーからクローザーまで、レギュラーシーズンでもポストシーズンでも需要が増えている「リリーバー」たちをピックアップして紹介したい。
契約が決まったリリーバー リスト
()内は年齢/ 19年所属球団/ 19年サラリー
ウィル・スミス(30歳)QO 契約ブレーブス
セルジオ・ロモ(37歳)再契約ツインズ
ダレン・オデイ(37歳)再契約ブレーブス
ジェイク・ディークマン(33歳)再契約アスレチックス
ブラッド・ブラック(34歳)再契約メッツ
ジョー・スミス(36歳)契約アストロズ
ブレイク・トレイネン(32歳)契約ドジャーズ
※現地時間2020年7月1日時点の年齢
このカテゴリーではジャイアンツFAのウィル・スミスが唯一、クオリファイング・オファー(1780万ドル)を提示された。スミスは17年3月にトミー・ジョン手術を受け18年に復帰。今季はクローザーとして34セーブ、防御率2.76を残し初のオールスターゲームにも選ばれた。
ここでも紹介したが、スミスは、早々とブレーブスと3年3900万ドルで合意。契約4年目の23年は1300万ドル(バイアウト100万ドル)のクラブオプションになっている。
スミスに次いでこのカテゴリーで高額を手にするのは、パドレスと契約したドリュー・ポメランツ。スミスと同じ左腕だが、4年3400万ドル(年平均850万ドル)。
年平均では右腕ブレイク・トレイネンがドジャーズと1年1000万ドルで契約している。トレイネンはFAではなく今オフが年俸調停の3年目。
ここまでマイナー契約のブランドン・モロー(カブスと契約)、アダム・ウォーレン(ヤンキースと契約)らを含めて約20人がFA契約を結んでいる。
残っているFAリリーバー
サム・ダイソン(32歳/0.9)
ブランドン・キンツラー(35歳/0.9)
タイラー・クリッパード(35歳/0.7)
平野佳寿(36歳/0.5)
ロビー・アーリン(29歳/0.5)
コリン・マクヒュー(33歳/0.5)
フアン・ニカシオ(33歳/0.5)
クレイグ・スタメン(36歳/0.4)
フェルナンド・ロドニー(43歳/0.4)
デービッド・ヘルナンデス(35歳/0.3)
フランシスコ・リリアーノ(36歳/0.3)
ジェレミー・ジェフレス(32歳/0.3)
トニー・シップ(36歳/0.3)
コリー・ギアリン(34歳/0.3)
スティーブ・シーシェック(34歳/0.2)
トミー・ハンター(33歳/0.2)
ジョシュ・トムリン(35歳/0.2)
デリン・ベタンセス(32歳/0.1)
デービッド・フェルプス(33歳/0.1)
ルーク・グレガーソン(36歳/0.1)
アーロン・ループ(32歳/0.1)
トミー・ミローン(33歳/0.1)
チャド・ベティス(31歳/0.1)
ニック・ビンセント(33歳/0.1)
マット・アルバース(37歳/0.0)
ジェリー・ブレビンス(36歳/0.0)
ゼイビアー・セデーニョ(33歳/0.0)
マイク・ダン(35歳/0.0)
ペドロ・ストロップ(35歳/0.0)
JCラミレス(31歳/0.0)
ルイス・アビラン(30歳/-0.1)
グレッグ・ホランド(34歳/-0.1)
ショーン・ケリー(36歳/-0.2)
ヘクター・ロンドン(32歳/-0.2)
コディ・アレン(31歳/-0.7)
アンソニー・スウォーザック(34歳/-0.7)
デレク・ホランド(33歳/-1.0)
※現地時間2020年7月1日時点の年齢と今季のWAR
※WARはFanGraphsのfWAR