再建期にかかわらず若手が台頭して5年ぶりの地区優勝を遂げた昨年に続き、今季も順調に首位独走中のアトランタ・ブレーブス。
フラッグディール・トレード情報
それにはワシントン・ナショナルズの出遅れ、フィラデルフィア・フィリーズの失速なども原因として考えられるが、そんなブレーブスのトレードデッドライン前の補強状況を整理してみた。
攻撃陣はMLB7位の打率、6位の得点力に対し、先発陣がMLB14位の防御率、リリーフ陣は同8位。その先発ローテーションには6月にダラス・カイケルを追加、今回は、ポストシーズンでの依存度が高まるリリーフ陣の強化に努めたようだ。
ブレーブスは、タイガースからシェーン・グリーン投手、ジャイアンツからマーク・マランソン投手を獲得。
シェーン・グリーンは17年の後半ごろからクローザーを任され18年は32セーブをマーク。今季22セーブ、防御率1.18。代償としてMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団7位の左腕ジョーイ・ウエンツと13年レンジャーズから1位指名のトラビス・デメリット内野手をタイガースへ放出している。
マーク・マランソンは34歳。通算560試合、183セーブのベテラン。今季は43試合、防御率3.50、5ホールド。マランソンの代償としてはダン・ウィンクラー投手と若手のトリスタン・ベック投手を差し出した。
同時に来季まで残っているマランソンの残り契約(およそ1870万ドル)をそのまま引き受けた。
代償が大きすぎる気がするが、ブレーブスのファームには今季メジャーデビューした2選手を含めてMLBプロスペクトランキング100位以内に7人が名を連ねるという充実ぶりだ。
ブレーブスはすでにレンジャーズから救援右腕のクリス・マーティン(元日本ハム)を獲得しており、グリーンやマランソンがこれまで通りの活躍をすれば来季もブレーブスに契約が残り、大幅なグレードアップに成功したことになる。
【ブレーブスの補強状況】
クリス・マーティン投手 33歳
ジョン・ライアン・マーフィー捕手 28歳
シェーン・グリーン投手 30歳
マーク・マランソン投手 34歳
◇記事参考
http://www.mlb.jp/category/news/#28763