MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

メッツのカルロス・カラスコがハーラートップタイの7勝目

 

メッツのカルロス・カラスコ投手パドレス戦でハーラー単独トップの7勝目を飾った。

 

 

MLB2021 メッツ3連勝 首位独走中

 

西海岸を遠征中のメッツがパドレス相手に勝利。前節のドジャース戦から3連勝を飾った。

 



メッツは先発のカルロス・カラスコが7回105球を投げて許した安打は5、与四球1、奪三振10、失点(自責点)2のハイクオリティースタート(HQS)で7勝目(1敗)を挙げた。これで今季のQS率36.4%と安定感も抜群だ。

 

今季11先発で防御率3.52、WHIP1.156、奪三振62(奪三振率23.9%)、与四球率4.9%で9イニング換算の与四球は1.8。FIP2.68もハイレベルの数字だ。

 

 

 

 

昨年は右ハムストリングの断裂で約4カ月の出遅れ。7月末の戦列復帰後は右ひじの不安に悩まされるなど故障に泣かされ、12試合の先発で1勝5敗、防御率6.04と不本意な成績に終わっていた。

 

昨年秋にも右ひじの骨片除去手術を受けたことが伝えられていたが、その手術が功を奏したのかもしれない。今季はここまで見事なバウンスバックを遂げている。

 

35歳のカラスコは、インディアンス(現ガーディアンズ)時代の2017年に32試合で18勝6敗、2018年には17勝10敗の好成績をマークしているが、その時以来の好調なシーズンになりそうだ。

 

メッツは期待された先発の柱、ジェイコブ・デグロムが60日間の負傷者リスト(IL)入り、さらに、左腕のジョーイ・ルケーシーも60日間IL。8試合5勝1敗、防御率2.54だったでマックス・シャーザーも15日間IL。

 

急きょ開幕投手も務めた若手右腕のタイラー・メギル投手(7試合4勝2敗)も15日間ILと先発ローテーションは野戦病院のような状態だが、今季3番手として補強したクリス・バシット投手トレバー・ウィリアムズ投手カラスコらが防御率3点台で持ちこたえている。

 

また、ブルペンもクローザーのエドウィン・ディアス投手が11セーブと好調。ドリュー・スミス投手が12ホールド、セス・ルーゴ投手が9ホールドとセットアッパーも機能していてMLB全体で9位のブルペン防御率だ。

 

これで38勝19敗(勝率.667)で2位のブレーブスに9ゲーム差をつけている。

 

昨年も7月末の時点で首位を走っていたメッツだが、8月以降は失速しただけに、まだまだ安心はできないが、打撃陣もMLBトップのチーム打率と得点力で、この試合でもエドゥアルド・エスコバー内野手サイクル安打を達成(クリスチャン・イェリッチに次いで今季2人目)。

 

ここまでは投打のバランスも良く、この状態をキープしていきたいところだろう。