以前にも紹介したが、メッツは14日(日本時間15日)、オリオールズからFAとなり基本合意していた藤浪晋太郎投手と1年契約を結んだと正式に発表した。
MLB契約情報
藤浪はすでにメッツと単年335万ドルで契約に合意しており、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマンによると成績に応じて最大85万ドルのインセンティブが付くという。
Welcome to Queens, Fuji!
— New York Mets (@Mets) February 14, 2024
We've signed RHP Shintaro Fujinami to a one-year contract. pic.twitter.com/rjASTDiTog
藤浪はすでに12日(同13日)には、キャンプ地のフロリダ州ポートセントルーシーに到着していた。メッツでプレーする日本選手は藤浪で15人目。これはメジャー球団では最多。
日本選手で最後の契約に成った藤浪だが、昨年アスレチックスと結んだ契約は1年325万ドル。単年契約に変わりはないが、メッツとの契約では10万ドルアップになったようだ。
昨季はアスレチックスと契約し、先発投手として開幕を迎えたが、4週間ほどでリリーバーに配置転換され最終的には64試合(うち7先発)に登板して79イニングを投げ、7勝8敗、5ホールド2セーブ、防御率7.18、83奪三振を記録。
MLB公式サイトでも触れているが、先発以外でリリーフでの57試合では7勝2敗、防御率5.14を記録。4シームの最速102.6マイル(約165.1キロ)、平均球速は99.1マイル(159.5キロ)を計測したポテンシャルの高さが評価されたのだろう。
トータルでは7点台の防御率だったが、守備から独立した投手のみの能力を評価するために用いられる指標「FIP」では4.61で、けっして良いとは言えないが、前半のことを考えると移籍後はそれほど酷くはない数字だ。
メッツは救援左腕ジェイク・ディークマンとも「1年400万ドル前後+2025年のベスティング・オプション」の契約を結ぶことで契約。その契約には今季58試合以上の登板で来季の年俸400万ドルが保証される。
メッツのブルペンは層が厚くなった。WBCでの故障で昨季を全休した守護神エドウィン・ディアスも戻ってくる。アダム・オッタビーノとも再契約した。
そこに新加入のホルヘ・ロペス、マイケル・トンキン、オースティン・アダムスらと共にディークマンや藤浪が加わる。この中で藤浪が存在感を発揮できるかが注目だ。