ロックアウト解除後、予想されたことだが怒涛のホットストーブが繰り広げられている。ここでは、表にでている情報をもとにロックアウト解除後に契約が決まった注目の選手たちを簡単に紹介したい。
MLB 移籍/情報
▼クレイトン・カーショーが再契約
ドジャースが先発左腕クレイトン・カーショーの引き留めに成功した。報道では1年1700万ドルに出来高払いが付く。カーショーの実績は列挙するまでもないが、33歳で老け込む年齢でもないし再契約は当然だろう。
ただし、昨年も22先発しか登板しておらず、たびたび故障しているのも事実で、1年を無事にプレー出来ればという条件は付くが、残り15勝に迫った通算200勝など金字塔に近づく活躍を観たい気がする。
ジャイアンツがカルロス・ロドンを獲得したが、カーショーの再契約はこの地区の覇権を左右するようなインパクトのあるニュースだった。
▼クリス・バシットがメッツへ
こちらはトレードだが、アスレチックスが2月に33歳になった主力投手のクリス・バシットを放出。バシットは昨季オールスターに初選出の先発右腕。
年俸調停3年目となる今季の年俸は880万ドル前後と予想されていたので、この放出はアスレチックスのペイロール削減計画の一環である可能性が報じられている。
トレードはバシットと交換にJ.T.ギンとアダム・オラーがメッツからアスレチックスに移籍する。22歳のギンは球団別プロスペクト・ランキングでメッツ内の5位にランクインしていた右腕。
メッツは今オフも強力な補強でデグロム、シャーザーに次ぐ3番手候補を獲得し、豪華な先発ローテーションになった。
▼レンジャーズがマーティン・ペレスを獲得
ロックアウト前にコーリー・シーガー、マーカス・セミエンとの大型契約を結んだレンジャーズが、懸案事項だった先発ローテーションの補強に着手。ジョン・グレイに続く2人目の先発投手を獲得した。
昨季はレッドソックスで36試合(うち22先発)に登板して7勝8敗、1ホールド、防御率4.74。1年400万ドルはややリーズナブルな印象を受ける(しかも左腕)。以前にもレンジャーズに在籍しており4年ぶりの古巣復帰になる。
▼名遊撃手シモンズがカブスへ
カブスはツインズからFAとなっていたゴールドグラブ賞4度の名遊撃手アンドレルトン・シモンズと1年400万ドル(出来高払い有り)で合意した。
▼カート・スズキがエンゼルスと再契約
1年175万ドル。捕手の移籍市場は人材が薄く控え捕手を探す場合、今季の限られたスプリングトレーニング期間のなかでは選択肢は少なく、チームの投手陣をよく知るスズキと再契約したのは当然のことかもしれない。
▼ジョシュ・ハリソンがホワイトソックスへ
パイレーツでの8年間が印象深いメジャーキャリア11年のジョシュ・ハリソンが、ホワイトソックスと1年550万ドル(2023年は球団オプション)で合意した。内野と外野を守れるユーティリティだ。
ナショナルズ、フィリーズ、Rソックスがブルペンを強化
スティーブ・シーシェックがナショナルズへ。契約は1年175万ドル。ジューリス・ファミリアがフィリーズと1年600万ドルで契約。ジョー・ケリーがホワイトソックスと2年1700万ドル+球団オプション。
White Sox To Sign Joe Kelly https://t.co/R5cdxvrR1t pic.twitter.com/jiZlPJSf7N
— MLB Trade Rumors (@mlbtraderumors) March 13, 2022
さらに、アダム・オッタビーノが1年400万ドルでメッツへ。メッツの補強は今オフも凄いことになっている。また、アレックス・コロメがロッキーズとの契約に合意したという情報も一部では流れている。
おそらく週明けも契約ラッシュが続くだろう。鈴木誠也やニック・カステヤノス、マイケル・コンフォートらの注目選手は「外野手」なので投手陣の編成が決まってからというのがこれまでのパターンだったが、このムードだと早い時期に決まるかもしれない。