MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【MLB移籍情報】FA市場に残っている先発投手は?

MLB移籍情報

 

 

すでに紹介したが、バーランダーアストロズの契約も正式に承認された。

 

 

今回はMLB2021年-22年オフのフリーエージェント(FA)先発投手の契約状況と残っているFA先発投手たちを紹介したい。

 

 

日本時間12月2日からロックアウトが始まったので、12月1日までの契約(合意)状況は下記のようになる。(順不同)

 

12月1日までの契約状況

 

▽選手名(/移籍チーム) 契約内容

 

ノア・シンダーガード (エンゼルス) 

1年2100万ドル

 

エドゥアルド・ロドリゲス (タイガース)

5年7700万ドル

 

アンソニー・デスクラファニージャイアンツ) 

3年3600万ドル

 

ティーブン・マッツ (カージナルス) 

4年4400万ドル

 

マイケル・ワカ (レッドソックス) 

1年700万ドル

 

アンドリュー・ヒーニー (ドジャース) 

1年850万ドル

 

ホゼ・キンターナ (パイレーツ) 

1年200万ドル

 

ジャスティン・バーランダー (アストロズ) 

2年5000万ドル

 

ケビン・ゴーズマンブルージェイズ) 

5年1億1000万ドル

 

コーリー・クルーバー (レイズ) 

1年800万ドル

 

ジョン・グレイ (レンジャーズ) 

4年5600万ドル

 

マックス・シャーザー (メッツ) 

3年1億3000万ドル

 

マーカス・ストローマン (カブス) 

3年7100万ドル

 

アレックス・カッブ (ジャイアンツ) 

2年2000万ドル

 

アレックス・ウッド (ジャイアンツ) 

2年2500万ドル

 

リッチ・ヒル (レッドソックス) 

1年500万ドル

 

ジェームズ・パクストン (レッドソックス) 

1年600万ドル

※2023年、24年各1300万ドルの球団OPあり

 

ディラン・バンディ (ツインズ) 

1年500万ドル

 

ジョーダン・ライルズ (オリオールズ) 

1年700万ドル

※2023年1100万ドルの球団OP

 

ニック・マルティネス (パドレス) 

4年2000万ドル

 

 

※OP=オプション

名前が赤字=クオリファイング・オファーを拒否した選手

 

 

モートンはオプション行使、ウェインライトは契約延長

 

チャーリー・モートンは球団側がオプションを行使して残留になった。アレックス・ウッドジャイアンツと再契約した。

 

 

カージナルスアダム・ウェインライトは、早々と(10月5日)1年1750万ドルで契約延長にサインしている。

 

 

先発投手では、ノア・シンダーガード、エドゥアルド・ロドリゲスがクオリファイング・オファー(QO)を拒否して他チームと契約した。

 

 

ヒルとパクストンはレッドソックスと契約

 

ジェームズ・パクストンリッチ・ヒルの両左腕もデッドラインの駆け込み契約だった。それぞれ球団側と選手側に1年または2年の延長オプションがつく契約だ。

 

 

マーカス・ストローマンカブスと契約した。3年総額7100万ドルだが、インセンティブがあり、最大で7500万ドルになる契約らしい。

 

 

もう一人は追加したいエンゼルス

 

カーショー、グリンキー、レスターあたりは厳しいかもしれないが、せめてストローマンあたりの確かな先発投手をエンゼルスには期待していたが、さて、どうなるのか?

 

 

毎年、中古車を仕入れては失敗してきたエンゼルスだけにシンダーガードでは心配だ。50~100イニング程度の「試運転」で終わらないことを祈りたい。とりあえず160イニング程度は投げて欲しい。

 

 

FA市場に残る先発投手たちは?

 

FA市場に残っている投手としてはクレイトン・カーショーザック・グリンキージョン・レスターなどの実績ある投手たちと昨年4月にノーヒッターも記録したカルロス・ロドン、左腕のドリュー・スマイリー菊池雄星。右腕のマイケル・ピネダザック・デイビーズカルロス・マルティネスらがいる。

 

 

ロドン

 

 

昨年、防御率2.37、三振率34.6%というハイレベルなスタッツをマークしたカルロス・ロドンが残っているのは不思議だ。29歳と若く今回が初のFA権取得ということで中・長期の契約を狙ってFA市場での自分の評価や動向を探っていたのかもしれない。

 

 

代理人は敏腕代理人のスコット・ボラス氏。高額の契約で最後の最後まで粘って交渉する最強のネゴシエーターだ。

 

 

2020年オフのノンテンダーFAから1年300万ドルで再契約して見事に復活したロドン。トミー・ジョン手術からも完全に復活し、オールスター・ゲームにも初選出され、ホワイトソックスの地区優勝に大きく貢献したはずだ。

 

 

考えられるのは、ホワイトソックスでの7年間で、コンスタントな実績がなく昨年突然ブレイクしただけに球団側からしてみれば1年だけの実績では疑心暗鬼で、好条件のオファーをためらっているうちに時間が来てしまったのかもしれない。

 

 

ただ、年齢も若くロックアウト解除後のFA市場では間違いなく注目の投手になるだろう。

 

 

ホワイトソックスとの再契約の可能性が最も高いが、フィリーズ、レッズ、ツインズ、ヤンキース、レンジャーズなど先発ローテに左投手を追加したいチームは多く争奪戦になるだろう。

 

 

菊池雄星の移籍先も注目だ。ロドン争奪戦に敗れた球団が「プランB」として菊池にオファーを出すことも考えられる。

 

 

 

 

 

▽記事一部参考/引用

 

full-count.jp