今オフのクオリファイング・オファー(QO)は日本時間11月5日、13人に提示された。提示された選手は、10日以内に受託するか拒否するかを選択しなければならない。
MLB2024-25
クオリファイング・オファー(QO)提示選手の動向に注目!
何度か紹介したが、今オフのQO提示額は2105万ドル(約35億2000万円)。13名の中には、話題の注目FA選手ヤンキースのフアン・ソト外野手やメッツのピート・アロンソ一塁手、ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手も含まれているが、FA市場で注目の有力選手ばかりだ。
QOを提示された13人
ウィリー・アダメス(ブリュワーズ)
ピート・アロンソ(メッツ)
アレックス・ブレグマン(アストロズ)
コービン・バーンズ(オリオールズ)
マックス・フリード(ブレーブス)
テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)
ショーン・マナイア(メッツ)
ニック・マルティネス(レッズ)
ニック・ピベッタ(レッドソックス)
ルイス・セベリーノ(メッツ)
フアン・ソト(ヤンキース)
クリスチャン・ウォーカー(ダイヤモンドバックス)
2012年からスタートしたこの制度は、過去にはヤンキース時代の黒田博樹やマリナーズの岩隈久志らも提示され、日本のプロ野球にはない制度なので、過去に何度も紹介してきたが、これまでに131人の選手が提示され、受諾して残留したのは13人だけ。
基本的には「元所属球団がドラフト指名権の補償を得るために大物FA選手に対して提示する」という意味合いが強く、1年契約のため提示された選手たちは複数年契約を求めて拒否するパターンが多い。
QOを拒否した選手が他球団と契約した場合、翌年のドラフトにおける指名権の補償や喪失が発生することなどで、FA契約の足かせになることが多かったが、その後の機構側と選手会の労使協定でそれも多少は緩和された。
昨年は大谷翔平ら7人に提示されたが、全員拒否。また、シーズン途中の移籍選手や球団側が提示できるのは1選手1回だけに制限され、過去に提示された選手は対象外になることも決められており、今オフではブレイク・スネル(ジャイアンツ)、ジャック・フラハティ(ドジャース)、菊池雄星(アストロズ)らはクオリファイング・オファーの提示を受けることなくFAとなった。
なお、ドジャースのウォーカー・ビューラー、パドレスのジュリクソン・プロファーらキム・ハソンらは提示されなかった。