エンゼルスは18日(日本時間19日)、2週間ほど前にDFAしたリバン・ソト内野手をウエーバーでオリオールズから獲得した。新戦力の出入りが多いメジャーのオフシーズンならではの光景で選手にとってはたまったものではないが、40人枠の入れ替え調整が行われたようだ。
MLB移籍情報
すでにご存じの方も多いと思うが、ソトはもともとエンゼルスに在籍していた好守の遊撃手。
現地2月3日(同4日)のホセ・シスネロの正式加入に伴ってウェーバー公示されオリオールズがクレームして獲得。今度は16日(同17日)にオリオールズからDFAとなり、移籍からわずか10日でエンゼルスへ復帰することになった。
ソトはベネズエラ出身の23歳。2022年9月にメジャーデビューを果たし、18試合で打率4割(55打数22安打)をマークした。この時のエンゼルスは大谷翔平が所属していたこともあり日本のメディアで中継されることも多く期待していた印象に残る選手だった。
ところが、昨季はメジャーでの出場が4試合にとどまり、マイナーの2Aと3Aで合計110試合に出場し、打率.237、9本塁打、47打点、1盗塁、OPS.700を記録している。
エンゼルスはデービッド・フレッチャーやジオ・ウルシェラの退団で二遊間を守れる選手の層が薄くなっており、ソトはマイケル・ステファニックやカイレン・パリスと競争して開幕ロースター入りを目指すということだ。
MLB公式サイトによると、オフシーズンのこの時期は各チームのロースターの40人枠がフルに埋まっているため、新しく選手を獲得するたびに誰かをDFAすることになり、ウエーバーによる移籍が多発する。
今回のソトの移籍もその一環であり、オリオールズはフィリーズからDFAとなっていたディエゴ・カスティーヨをウエーバーで獲得するためにソトをDFAに。
一方、エンゼルスもトミー・ジョン手術から復帰を目指してリハビリ中の左腕ホセ・キハダを60日間の故障者リストに登録することでロースターの枠を空けた。
今後、エンゼルスが大物選手を獲得することがあれば、ソトはまたDFAされる可能性も考えられる。パンチ力ないが守備が良い選手なので、メジャーでの出場機会が増えてほしい。