エンゼルスの開幕スタメン
今回はロサンゼルス・エンゼルスの野手陣にスポットを当てたい。投手陣に関しては下記にリンクを貼っているのでその記事を参照していただきたい。
フリーエージェントに大金を投じただけあって現オーナー好みのスラッガーが揃ってきた。
残りの1枠目指して激戦が続くロースター争い
まだまだスプリングトレーニングも序盤で、今後、故障者などが出て変動するので、そこのところは考慮していただきたい。どこのチームも40人枠の最後の1枠ぐらいは流動的だろう。そういう意味では厳密な「戦力分析」は時期早々な気がする。
50~60人の参加から、毎週毎週ロッカーが空いていき、開幕日まで投手13人(先発5、ブルペン8)、野手13人の計26人のアクティブロースターが確定しない場合もある。メジャーの春は激戦だ。
とくにNRI(枠外選手)で参加している選手は、ほぼ残らないものと思っていい。契約の壁は厳しい。そう考えるとジャイアンツの山口俊やパドレスの加藤豪将にはラッキーがあることを期待したい。
エンゼルスの野手
2014年以来のポストシーズンを目指すエンゼルスの野手たちを見ていきたい。
捕手はマックス・スタッシ、カート・スズキ。スタッシはオフに股関節の手術を受けているので、念のため3人目の捕手としてアンソニー・ベンブームを40人の名簿に残している。1月にハワイ出身の37歳ベテラン捕手カート・スズキをFAで獲得している。
一塁手はジャレッド・ウォルシュ。昨年9月のブレイクを証明する1年だ。
以前にも紹介したが元は左腕の投手で、彼も二刀流だった。打撃が良くてルーキークラスからメジャーの予備軍であるAAAまで合わせて打率.301、出塁率.375、長打率.538、OPS.913と、マイナーとはいえ結果を残してきた。AAA級ソルトレイクでは96試合で36本塁打を放っている。そして、昨年途中から昇格して32試合で9本塁打、26打点、OPS.808をマークした。
左投げ左打ちで、40歳を超えたアルバート・プホルスとツープラトン起用も考えられるが、ジョー・マドン監督にとっては手駒が増えたといえる。
二塁手はデビッド・フレッチャー。昨年、レンドンとアンドレルトン・シモンズの負傷による三塁手と遊撃手の両方をカバーしたフレッチャーだったが、メジャー4年目はユーティリティとしてではなく正二塁手としての起用が濃厚。
遊撃手はオリオールズから新加入のホセ・イグレシアスがシモンズの後を受け継ぐ。
三塁手はアンソニー・レンドン。2019年12月に7年総額2億4500万ドルで契約した。
外野手は左からジャスティン・アップトン、マイク・トラウト、デクスター・ファウラー。第4の外野手は激戦でテイラー・ウォードとNRIのジョン・ジェイ、フアン・ラガーレスが争っているので最後まで分からない。4年目の若手ウォードが伸びてほしい部分もあるが、昨年期待を裏切ったジョー・アデルもオープン戦では使われている。
ユーティリティとしては、20年8月後半にトミー・ラステラとのトレードで移籍してきたメジャー5年目の25歳フランクリン・バレートの名前が挙がっているが、オープン戦では多少実績のあるルイス・レンヒーフォなども出場しており、NRIのフィル・ゴセリンも加わって、このカテゴリーも第4の外野手同様に激戦だが、誰が残ってもインパクト的には大したことはないだろう。
指名打者(DH)は、ご存じのアルバート・プホルス。今季が現役最後の年になるかもしれない。DHは大谷翔平と、一塁手はジャレッド・ウォルシュとツープラトンになるが、戦力的には頼もしいが、高価な選手だけにフルで出場してもらわないとコスパ的にはどうだろうか?
打線のラインナップ
1(二) デービッド・フレッチャー
2(中) マイク・トラウト
3(指) 大谷翔平
4(三) アンソニー・レンドン
5(左) ジャスティン・アップトン
6(一) ジャレッド・ウォルシュ
7(右) デクスター・ファウラー
8(遊) ホゼ・イグレシアス
9(捕) マックス・スタッシ
打線は「打者・大谷翔平」出場時のパターンで、大谷が好調なら打順はトラウト、レンドンの間を打つことも考えられる。
2番トラウト、3番大谷、4番レンドン。投手・大谷の時はDHプホルス、一塁ウォルシュで、相手の投手と選手の好不調に応じて打線はコロコロ変わるだろう。
一番打者は、オープン戦ではフレッチャーとファウラーが起用されており、マドン監督がカブス時代には足が使えるファウラーを起用していた。。メジャー通算148盗塁のファウラーだが、年齢も開幕時には35歳になり、どちらか好調な選手を1番に使うことが予想される。
エンゼルスはファーム層も薄く2021年のトッププロスペクト100には53位のブランドン・マーシュ外野手と74位リード・デトマース投手しか入っていない。
このあたりは、チームとしてのオーガニゼーションを考える必要があるかもしれない?
エンゼルスの外野手には、ほかにスコット・シェブラーもNRIでスプリングトレーニングに参加しています。彼は30歳でレッズ時代の201年には正右翼主として30本塁打をマークしている。デクスター・ファウラーが調子が出ない場合は、彼が右翼手で出場する可能性もある。