MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【MLB契約情報】ブリュワーズがブラッドリーJr.との契約を正式に発表

 

メジャーリーグ移籍情報

 

 

レッドソックスからフリーエージェント(FA)となって動向が注目されていたジャッキー・ブラッドリーJr.外野手ブリュワーズと正式に契約した。球団ツイッターが正式に発表している。

 

 

 

2年総額2400万ドル

 

ジャッキー・ブラッドリーJrの契約.に関してはESPNのジェフ・パッサンが報じたところによると2年総額2400万ドルで今季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる条項が付いているという。

 

既に合意しているとの報道はあったが、球団ツイッターではロッカールームに彼の背番号「41」が付いた写真を掲載し、正式契約に至ったことを公式に報じた。

 

 

Ev-cPccVEAI_toX (2)

 

 

4人目の外野手獲得でレギュラー争いが熾烈に

 

ブラッドリーJr.はレッドソックスが2011年のドラフト1巡目追補(全体40位)で指名。以来、レッドソックスで8年間863試合に出場(そのうち中堅で781試合)。

 

 

キャリア通算打率は.239、出塁率.321、OPS.732で、それほど高い数値でははないが、メジャー8年目の昨季は55試合に出場して打率.283、7本塁打、22打点、5盗塁、OPS.814の好成績をマークしていた。

 

 

 

彼の最大の特徴はその守備力。それは誰もが認めるところで、MLB公式サイトによれば2017年以降のOAA(Outs Above Average:平均と比較してどれだけ多くのアウトを取ったかという守備指標)は、メジャー8位となる+49を記録。

 

 

これを上回るのはムーキー・ベッツ(ドジャース)やケビン・キアマイアー(レイズ)といった超一流の名手たちだけらしい。

 

 

ただ、彼の加入で不可解なのは、ブルワーズの外野手でレギュラークラスが4人になったことだ。すでにクリスチャン・イェリッチ、ロレンゾ・ケイン、アビサイル・ガルシアがいて、そこにブラッドリーJr.が加入したことだ。

 

 

ブルワーズは2018年オフにロレンゾ・ケインと5年総額8000万ドルでFA契約。さらに、ほぼ同じ時期に左翼手のクリスチャン・イエリッチをトレードで獲得している。2019年オフにはガルシアと2年総額2000万ドルでFA契約している。

 

 

昨シーズン終盤にイェリッチは自打球で右膝の蓋骨骨折した。4月に35歳になるケインも新型コロナウイルスの感染予防を理由に5試合しか出ていない。ガルシアは53試合に出場したが2本塁打OPS.659に終わった。

 

 

そうしたことへのバックアップの意味を兼ねて高価な気もするが、そこそこ力量のある4人を揃えたのかもしれない。

 

 

外野手4人で打力のあるイェリッチの控えと、残る中堅と右翼の2ポジションでケイン、ガルシア、ブラッドリーJr.の3人の併用が相手の左右の投手に応じて、また打撃の好不調に応じて起用することが考えられる。