メジャーリーグ移籍情報
レッドソックスからフリーエージェント(FA)となって動向が注目されていたジャッキー・ブラッドリーJr.外野手がブリュワーズと正式に契約した。球団ツイッターが正式に発表している。
It’s official! pic.twitter.com/tZMEfIZIqG
— Milwaukee Brewers (@Brewers) March 8, 2021
2年総額2400万ドル
ジャッキー・ブラッドリーJrの契約.に関してはESPNのジェフ・パッサンが報じたところによると2年総額2400万ドルで今季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる条項が付いているという。
既に合意しているとの報道はあったが、球団ツイッターではロッカールームに彼の背番号「41」が付いた写真を掲載し、正式契約に至ったことを公式に報じた。
4人目の外野手獲得でレギュラー争いが熾烈に
ブラッドリーJr.はレッドソックスが2011年のドラフト1巡目追補(全体40位)で指名。以来、レッドソックスで8年間863試合に出場(そのうち中堅で781試合)。
キャリア通算打率は.239、出塁率.321、OPS.732で、それほど高い数値でははないが、メジャー8年目の昨季は55試合に出場して打率.283、7本塁打、22打点、5盗塁、OPS.814の好成績をマークしていた。
What can Jackie Bradley Jr. bring to the Brewers? See for yourself.@JackieBradleyJr | #CactusCrew pic.twitter.com/diUmf9IV3N
— Milwaukee Brewers (@Brewers) March 8, 2021
彼の最大の特徴はその守備力。それは誰もが認めるところで、MLB公式サイトによれば2017年以降のOAA(Outs Above Average:平均と比較してどれだけ多くのアウトを取ったかという守備指標)は、メジャー8位となる+49を記録。
これを上回るのはムーキー・ベッツ(ドジャース)やケビン・キアマイアー(レイズ)といった超一流の名手たちだけらしい。
ただ、彼の加入で不可解なのは、ブルワーズの外野手でレギュラークラスが4人になったことだ。すでにクリスチャン・イェリッチ、ロレンゾ・ケイン、アビサイル・ガルシアがいて、そこにブラッドリーJr.が加入したことだ。
ブルワーズは2018年オフにロレンゾ・ケインと5年総額8000万ドルでFA契約。さらに、ほぼ同じ時期に左翼手のクリスチャン・イエリッチをトレードで獲得している。2019年オフにはガルシアと2年総額2000万ドルでFA契約している。
昨シーズン終盤にイェリッチは自打球で右膝の蓋骨骨折した。4月に35歳になるケインも新型コロナウイルスの感染予防を理由に5試合しか出ていない。ガルシアは53試合に出場したが2本塁打、OPS.659に終わった。
そうしたことへのバックアップの意味を兼ねて高価な気もするが、そこそこ力量のある4人を揃えたのかもしれない。
外野手4人で打力のあるイェリッチの控えと、残る中堅と右翼の2ポジションでケイン、ガルシア、ブラッドリーJr.の3人の併用が相手の左右の投手に応じて、また打撃の好不調に応じて起用することが考えられる。
Jackie Bradley Jr's 2-year, $24M contract:
— Bob Nightengale (@BNightengale) March 9, 2021
2021: $6.5M ($3 million deferred)
2022: Player option for $9.5M ($3M deferred) or $6.5M buyout ($3.5M deferred).
2023: Mutual option: $12M or $8M buyout ($7M deferred).
Bradley could earn $13M for 1 year; $24M, 2 years; or $28M for 3 Yrs