ブリュワーズの開幕ロースター予想
激戦が予想されるナ・リーグ中部地区。今回もブリュワーズを紹介したい。
個人的にはイメージの薄い球団だが、30年以上前に日本の奪三振王・江夏豊さんが最後に挑戦したのがブリュワーズだ。
江夏さんは結局、メジャー昇格ならずに、そのままユニホームを脱いだ。
3年連続でポストシーズン進出を果たしているが、今オフはコルテン・ウォン二塁手、ユーティリティー選手のダニエル・ロバートソン、外野の名手ジャッキー・ブラッドリーJr.を獲得した。
前回は投手陣を紹介したので、今回は野手陣を見ていきたい。
ブリュワーズの野手陣
■捕手: オマー・ナルバエス、マニー・ピーニャ。昨年と同じ顔ぶれ。6年目の29歳ナルバエスはフレーミングに難がある。2019年にはフレーミングで-10.4点を記録している。ほかにはFAでルーク・メイリーを追加している。
■一塁手: ケストン・ヒウラ。ヒウラは、何度か紹介したが、日系3世で、父親は日系、母親は中国系。ミドルネームは8月生まれだから「ナツオ」らしい、分かりやすい(笑)。控えとしては元マリナーズのプロスペクトだったダン・ボーゲルバック。マリナーズ時代の19年には30本塁打を記録したが、影が薄くなった。
■二塁手: カージナルスからFAのコルテン・ウォンが加わった。
■遊撃手: オーランド・アルシア、ルイス・ウリアス。どちらになるかわからない。アルシアは外野の守備にも就く。
■三塁手: トラビス・ショウ。スプリングトレーニングに招待選手として参加していたが、3月16日にメジャー契約を結んだ。1年150万ドル。
■外野手: 外野手は左から主軸のクリスチャン・イエリッチ、ロレンゾ・ケイン、ジャッキー・ブラッドリーJr.。控えの外野手はアビサイル・ガルシア、ビリー・マッキニー。
■ユーティリティ: ダニエル・ロバートソン。ジャイアンツからノンテンダーFAになったロバートソンは1月に単年90万ドルで契約。遊撃手アルシアとウリアスもここに分類されるかもしれない。
予想される打線
1(二) コルテン・ウォン(左)
2(左) ジャッキー・ブラッドリーJr.(左)
3(右) クリスチャン・イェリッチ(左)
4(一) ケストン・ヒウラ
5(三) トラビス・ショウ(左)
6(中) ロレンゾ・ケイン
7(遊) オーランド・アルシア
8(捕) オマー・ナルバエス(左)
左打者が多い打線。捕手のナルバエスまで左打席だ。ケインは調子が良ければ上位打線だろう。ただ、昨年は5試合しか出ていない。4月には35歳になり体力的にも不安が残る。
彼の控えとしてデレク・フィッシャーとビリー・マッキニーがバックアップ要員。どちらも左打者。右打者のダニエル・ロバートソン、アビサイル・ガルシアの出場機会が増えるかもしれない。
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