オールスターも終わりトレード期限まで2週間になった。ここでは「売り手」と「買い手」のチームを紹介すると共にタイガースのジョナサン・スコープ内野手についてトレード移籍先を考えていきたい。
トレード期限前の移籍情報
10月のポストシーズンヘ進めるのは、各リーグ5球団。地区優勝3球団と、それ以外に勝率上位のワイルドカード枠2球団。
このワイルドカード枠があるので地区2位や3位でも勝率によっては進出する可能性が残っている。
たとえば、今季の前半ではパドレスが、ナ・リーグ(NL)西部地区3位だが、勝率.570で、それにあたる。以前にもあったが西部地区から3球団がポストシーズンへ進出する場合もある。
それを考えると首位メッツから4位ナショナルズまで6ゲーム差の混戦になっているNL東部地区は地区優勝するしかないので、4位のナショナルズは厳しいかもしれない。
NL中部地区4位のカージナルスも首位と8ゲーム差で厳しく、カブス同様に、今季は白旗を上げる可能性がある。
▼2021年トレード・デッドラインの「売り手」球団は?
ダイアモンドバックス、ロイヤルズ、タイガース、オリオールズ、レンジャーズ、ロッキーズ、パイレーツ、ツインズ、マーリンズ、カブス。
カブスはジェド・ホイヤー編成本部長が「売り手」になることを明言している。
▼2021年トレード・デッドラインの「買い手」球団は?
ホワイトソックス、レッドソックス、レイズ、アストロズ、アスレチックス、ヤンキース、ブルージェイズ、メッツ、フィリーズ、ブレーブス、レッズ、ブリュワーズ、ジャイアンツ、ドジャース、パドレス。
▼順位的に微妙なのは、マリナーズ、エンゼルス、インディアンス、カージナルス、ナショナルズ。
ヤンキース、ブルージェイズは首位アストロズと8ゲーム差だがワイルドカード枠があるので完全に諦めていないようだ。
ジョナサン・スコープ内野手のフィットするチームは?
今季終了後にFAになる29歳のスコープは、前半戦で87試合、打率.277、16本塁打、52打点、OPS.787。タイガースでの2シーズンで131試合に出場して打率.277と、それまでのオリオールズ6年間の通算成績を上回る数字を残している。
Jonathan Schoop CRUSHING that ball 440 feet! pic.twitter.com/352YlgbdbP
— Detroit Tigers (@tigers) July 3, 2021
キャリアの大半は二塁手だったが、タイガースでは若手のウィリ・カストロの成長もあって一塁を守ることが多く、今季も59試合に一塁手で出場、二塁手としては21試合、その他、指名打者として11試合に出場している。
そこそこ実績のある二塁手、または一塁手を探しているチームとしてはブリュワーズ、レッドソックス、ホワイトソックスなどがある。
ここでも何度か紹介しているが、ブリュワーズは内野陣に故障者が続出している。正二塁手のコルテン・ウォンが負傷者リスト(IL)に入っており、一塁手のケストン・ヒウラが開幕当初から不振。4月は1割台、5月に入っては9試合の出場にとどまりマイナー落ちも経験、、一塁は左の長距離砲ダン・ボーゲルバック、二塁はメキシコ出身の24歳ルイス・ウリアスが入っていたが、ボーゲルバックもILに入った。
そのテコ入れで5月にレイズから2対2のトレードでウィリー・アダメス遊撃手を獲得してアップグレードしたが、トレバー・ストーリーを獲得して二塁手という噂もあるぐらいだ。
今季1850万ドルのストーリーに比べスコープの場合は、今季450万ドルの残り約2か月分だけの負担になるので意外とリーズナブルかもしれない。
また、レッドソックスも一塁手の2年目ボビー・ダルベックが前半戦で打率.219、10本塁打と期待されたほどでもなく。経験値の高いスコープが入ることも考えられる。
ホワイトソックスも若手の正二塁手ニック・マドリガルがハムストリングを負傷して手術。6月10日付で60日間の負傷者リスト(IL)に登録した。このチームにもスコープがフィットしそうだ。
▽Information source
https://www.mlbtraderumors.com/2021/07/looking-for-a-match-in-a-jonathan-schoop-trade.html