ブリュワーズがリース・ホスキンス一塁手と2年総額3400万ドルで契約に合意した。「ESPN」のジェフ・パッサンによるとこの契約には、1年目(2024年)のシーズン終了後にオプトアウト権が付いているという。
MLB契約情報
パンチ力のある一塁手を探していたブリュワーズ
2017年8月にルーキー史上最速記録であるメジャーデビュー17試合で10号本塁打を記録するなど、フィリーズ時代に衝撃のデビューを飾ったホスキンス。
この翌日にも本塁打を放ち18試合で11本塁打(64打数で11本塁打)。カブス時代の上原浩治もこの時、本塁打を献上している。最終的には50試合で18本塁打、OPS1.014だった。
このブログでも2017年8月27日と28日に彼の衝撃デビューを紹介したが、カリフォルニア州サクラメント出身で、その時は左翼手として守備についていた。
翌年の2018年からはレギュラーに定着し、この年は自己最多の34本塁打、96打点をマーク。メジャー6年間で通算667試合に出場して打率.242、148本塁打、405打点、OPS.845を記録している。
ただ、残念だったのはFAになる大事な年のオープン戦で左ひざの前十字靭帯を断裂してシーズン全休を余儀なくされたことだ。これが契約更改に影響してオフのこの時点まで移籍先が決まらなかった。
ブリュワーズは毎年パンチ力不足の状態が続き、2023年もチーム本塁打数でMLB24位。OPSで同23位と低迷。
パンチ力のあった日系3世のケイトン・ヒウラを二塁から一塁にコンバートした時もあったが、ヒウラ自身も不調に陥りマイナー落ち、2023年は前年35本塁打を記録していたラウディ・テレズを正一塁手として起用したが、テレズも打率.215、13本塁打、OPS.667と期待した結果を出すことができずノンテンダーFAとして放出された。
ブリュワーズの中で年平均1700万ドルの年俸は、クリスチャン・イエリッチ(2600万ドル)に次ぐ高額。低予算の球団だが、今季は長打力・得点力ある一塁手の獲得に年1700万ドルを投資したことになる。
オプトアウト権が付いた契約なのでホスキンスは結果を出せば1年で契約を破棄してFA市場に出ることが予想される。