今回は外野手特集 今オフに契約先が決まったFA外野手たち
新型コロナウイルスのパンデミックや労使交渉のもつれから60試合という異例の短縮シーズンに終わっ2020年のメジャーリーグ。無観客試合による大幅な減収減益により、オフシーズンの契約交渉もスローな展開が続いていたが、トレバー・バウアーに続いて注目選手だったマーセル・オズーナ外野手の契約が決まった。
オズーナがブレーブスと再契約 残留決定!
オズーナの契約は4年6400万ドル。これに5年目は球団側が選択権を持つクラブオプションで1600万ドルになる。年平均で1600万ドルは、昨年ブレーブスと結んだ単年1800万ドルよりは、やや抑えられたものとなったが、ブレーブスの主軸として全60試合に出場して打率.338、18本塁打、56打点、OPS1.067の意地を見せた結果、複数年契約を勝ち取った。
オズーナといえばイチローとチームメイトだったマーリンズ時代にNHK-BS中継でよく見ていたので、マーリンズのイメージが個人的には強い選手だが、打撃二冠に輝いて優勝争いできるブレーブスと複数年契約に落ち着いて良かった気がする。陽気なドミニカンで、見ていても楽しい選手だ。
先日のネルソン・クルーズに続き、オズーナが決まって、ここでも予想したとおり、外野手や指名打者は毎年、一番最後に決まるパターンが多く、全体的にはスローなオフシーズンだったが、今季もそんな展開になった。
トレードではカージナルスのデクスター・ファウラー外野手がエンゼルスに
また、外野手のトレードではエンゼルスにカージナルスからデクスター・ファウラー外野手がトレード移籍することが4日に決まった。
このトレードではカージナルスはファウラーの21年契約の1650万ドルのうち1475万ドルを負担するため、エンゼルスは175万ドルでファウラーを獲得することができた。
今オフのフリーエージェント(FA)選手たちの契約先を外野手を中心にまとめてみた。
氏名(年齢)契約先 契約内容他
ジョージ・スプリンガー(31)ブルージェイズ 6年総額1億5000万ドル
マーセル・オズーナ(30)ブレーブス 4年6400万ドル+オプション1年1600万ドル
マイケル・ブラントリー(34)アストロズ 2年3200万ドル
エディ・ロザリオ(29)インディアンス 1年800万ドル
ジョク・ピーダーソン(29)カブス 1年700万ドル
ロビー・グロスマン(31)タイガース 2年1000万ドル
ハンター・レンフロー(28)レッドソックス 1年310万ドル
デビッド・ダール(26)レンジャーズ 1年270万ドル
マイケル・テイラー(29)ロイヤルズ 1年150万ドル
エイブラハム・アルモンテ(31)ブレーブス 1年9900ドル
〈以下はマイナー契約〉
マレックス・スミス(27)メッツ
ヤズマニー・トマス(30)ナショナルズ
マレックス・スミスはメッツとマイナー契約。マイナー契約の外野手はスミス以外にヤズマニー・トーマス、ホセ・ペラーザ(メッツ)、シーザー・プエロ(レッドソックス)、スコット・シェブラー(エンゼルス)らがいる。
選手の契約には、エディ・ロザリオのようにオプションとして最大60万ドルの出来高が含まれる場合もあるが、詳細は省略した。
FA市場にはジャッキー・ブラッドリーJr.外野手らが残っている。