3連覇中のブレーブス、スニッカー監督と契約延長
エンゼルス、パドレス、ドジャースと西海岸のチームを紹介したので、今回はナ・リーグ東部地区のアトランタ・ブレーブスを紹介する。
現地26日(日本時間27日)、ブレーブスはブライアン・スニッカー監督との契約を2023年まで延長したことを発表した。
スニッカー監督がブレーブスの監督に就任したのは2016年のシーズン途中5月のことだった。
そのあたりの経緯は、このブログでも紹介したが、5月17日に成績低迷を理由に解任されたフレディ・ゴンザレス監督に代わり、三塁コーチからブレーブス第48代監督に就任した。最初は暫定的な監督だと思われたが、予想外の長期政権になった。
スニッカー氏は1977年から40年間にわたりブレーブスや傘下スタッフとして球団運営に関わっている人物だが、18年に地区優勝に導き、昨年まで地区3連覇を続けていることが評価されたのだろう。
チームは全体的にサービスタイムの若い選手が多く、2018年ごろのチーム内プロスペクトランキング20位以内の選手が順調に育って来ているイメージだ。
モートンが加入した先発陣
先発ローテーションにはチャーリー・モートン、ドリュー・スマイリーを追加。マイク・フォルティネビッチを放出した。
先発ローテーション
1 マックス・フリード(LHP)
2 チャーリー・モートン(RHP)
3 イアン・アンダーソン(RHP)
4 ドリュー・スマイリー(LHP)
5 カイル・ライト(RHP)
※マイク・ソローカ(RHP)
エース格だったマイク・ソローカが昨年8月にアキレスけんを断裂。番記者の予測では早い時期に戻ってくるとしているが、彼が復活すれば、彼を中心に経験豊富なベテラン2人と安定感のある先発ローテーションになる。昨年はMLB全体で28位(防御率)だった。
ブルペンは?
ウィル・スミス(LHP)
クリス・マーティン(RHP)
タイラー・マツェック(LHP)
AJミンター(LHP)
ジェイコブ・ウェブ(RHP)
ルーク・ジャクソン(RHP)
グラント・デイトン(LHP)
ジョシュ・トムリン(RHP)
※ショーン・ニューカム(LHP)
クローザーはスミスとマーティン。このブルペンに先発陣からショーン・ニューカムが配置転換されそうだ。昨年はMLB全体で4位(防御率)だった顔ぶれに大きな変化はない。左腕が多いので、マイナー契約の右腕カール・エドワーズ・ジュニアにも注目したい。
上位打線は破壊力がある
野手に大きな動きはないがマーセル・オズーナと再契約して打線の戦力ダウンは食い止めた。三塁手が物足りないイメージで、内野の控えとしてジェイク・ラムとも単年100万ドルで契約している。
捕手は正捕手がトラビス・ダーノー、控えがアレックス・ジャクソンだが、最終的にはタイラー・フラワーズと1年間の契約を結ぶ可能性もある。
内野陣は、一塁が フレディ・フリーマン。二塁がオジー・アルビーズとジェイソン・キプニス。キプニスは必要に応じて二塁手と外野手でプレーする。 遊撃手はダンズビー・スワンソン。三塁手はオースティン・ライリー。
外野手は左からオズーナ、中堅がエンダー・インシアーテと若手22歳のクリスチャン・パチェが争う。右翼はロナルド・アクーニャJr.だろう。
インシアーテがパチェにレギュラー争いで敗れた場合は第4の外野手に回り、オズーナの控えになる可能性が高い。
ヨハン・カマルゴが伸び悩んでおり、キプニス、ジェイク・ラムと共にベンチ要員かユーティリティーとして起用されると考えられる。かつてジャイアンツなどで活躍したパブロ・サンドバルもマイナー契約している。
打線のラインナップ
1(右)ロナルド・アクーニャJr.
2(二)オジー・アルビーズ
3(一)フレディ・フリーマン
4(左)マーセル・オズーナ
5(捕)トラビス・ダーノウ
6(遊)ダンズビー・スワンソン
7(三)オースティン・ライリー
8(中)エンダー・インシアーテ
上位打線は昨年と同様で破壊力がある。打線にインパクトを与えるほどでもないが、22歳のクリスチャン・パチェが中堅手に入る可能性もあり注目したい。攻守が売りのドミニカンだ。