MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平、2打席連続本塁打はメジャー4度目、1試合2本は8度目

大谷翔平が待望の本塁打を記録している。大谷は6回の第3打席で10試合ぶりの5号ソロを放つと7回の第4打席でキャリア初の6号満塁弾を放った。

 

 

きょうの大谷翔平 自身初の満塁弾

 

エンゼルスの20連戦ラストになる強豪レイズと3連戦が始まり、エンゼルスが11対3でGAME1を制した。

 

前日に劇的なサヨナラ勝ちで地区首位をキープしているエンゼルスだったが、この試合では「ブルペンデー」のレイズ相手に、4回には主軸のジャレッド・ウォルシュ一塁手の逆転3ラン。2点リードの場面でマイク・トラウト外野手の左翼席最前列にライナーで飛び込む6号2ラン。

 

その直後に大谷翔平の5号ソロ。7回には6号グランドスラムが飛び出して大勝している。

 

勝利投手は、あまり調子は良くなかったが97球、5回途中1失点(自責点1)でノア・シンダガー。今季3勝目(1敗)、防御率2.45。

 



本来の調子を取り戻しつつある打者としての大谷翔平

ここからは大谷翔平の活躍を紹介したい。

 

エンゼルス大谷翔平投手は「3番・DH」で今季30試合目の出場。第3打席で4月30日以来となるファン待望の10試合ぶり5号ホームランを放った。

 

大谷は5月に入ってから26打数5安打で打率.192、本塁打0と苦しんでいた。股関節の違和感もあって周囲を心配させた。

 

ただ、この何試合で、マドン監督も「好調のバロメーター」と指摘するセンターからややレフト方向への大飛球が出ていた。昨日の同点2点二塁打もその方向へのフェンス直撃弾だった。

 

打球角度が出てきた。この日も第1打席はライトフライ。第2打席は初球を振り切ってセンタ前へのラッキーなポテンヒット

 

そして、第3打席。レイズ2番手ビークスの初球を叩いた打球は左中間の深いところへ飛び込む5号ソロホームランになった。

 

この一打は2番トラウトとのアベックホームランで、スタジアムのボルテージは最高潮に達した。

 

ただし、これだけで終わらなかった。

 

7回無死満塁の場面。相手の投手はメジャー初登板の右腕カルビン・フォーチャー。緊張からかストライクが入らず前の打者トラウトには満塁から押し出しの四球を与えていた。

 

弱肉強食のプロスポーツの世界。調子が出てきた昨年のメジャーMVP大谷が、新米リリーバーをどう料理するのか、メジャー初のグランドスラムを放つのか、注目の打席だった。

 

そしてファンもチームにも待望の復活弾となる6号グランドスラムを左中間へ放った。

 

 

 

 

打球角度29度、打球初速109.8マイル、打球飛距離413フィートで大谷本来の打球だった。

 

7回表にテペラ、ループの必勝リレーで2点を許し、5点差の楽勝ムードから嫌な雰囲気になっていただけに、大谷の満塁弾はダメ押しの4点だった。

 

メジャー99本目、通算8度目の1試合2本塁打

大谷翔平の1試合2本塁打は2022年4月15日(同16日)のレンジャーズ戦以来、今季2度目で通算では8度目。

 

2打席連発は2021年7月2日(同3日)のオリオールズ戦以来、311日ぶり通算4度目だ。

これでメジャー99本目、メジャー通算100号に王手をかけた。

 

大谷今季の打撃成績

今日の大谷は4打数3安打、本塁打2、打点5。これで今季の打撃成績は、30試合119打数30安打、二塁打5、本塁打5、打点21、盗塁4、打率.252、出塁率.315、長打率.445、OPS.760。

 

GAME3は大谷が先発登板する予定。これでチームは20連戦で12勝6敗。

 

過酷な連戦で代償も多い。デビット・フレッチャ内野手が10日間の負傷者リスト(IL)に入った。先にIL入りのカート・スズキ捕手(コロナ感染かも)の代わりとしてチャド・ウォーラックが控え捕手として3Aから昇格し、今季初めてマスクをかぶった。

 

好調だった1番打者テーラー・ウォード外野手も足の違和感でスタメンを外れた。

 

コロナ感染による戦力ダウンもあるだけに、これ以上、主力の離脱は避けたい。