MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB2022 トレードデッドライン後のトランザクション ②

 

メジャーリーグの夏の風物詩ともいえる「フラッグディール・トレード」はこのブログでも一部を紹介したが、Baseball Trade Valuesというサイトの調べでは、6月からデッドラインまでに52件のトレードが成立。残り24時間を切ってからでも27件のトレードが成立した。

 

 

メジャーリーグ移籍情報

 

 

昨日はデッドライン後のトランザクションを紹介したが、その第2弾。

 

 

ガーディアンズがレイエスDFA

 

パイレーツが筒香嘉智DFAを発表したが、ガーディアンズは現地6日、2019年に自己最多の37本塁打を放ったフランミル・レイエスDFAを発表した。 

 

レイエスは昨季も115試合で打率.254、30本塁打、85打点、OPS.846。

 

メジャー5年目で、今季はここまで70試合に出場して打率.213、本塁打9、打点28、OPS.603と不振だった。263打席で104三振を喫しており、三振率は37.1%に達する。

 

196センチ、120キロという体型について「太りすぎでは」との指摘もあったという。

 

ガーディアンズはトレード・デッドライン前にレイエスのトレードを模索していたものの、交渉は成立しなかった。

 

 

そのレイエスカブスが獲得

 

レイエスはマイナー3Aコロンバス・クリッパーズへ降格4日後にDFAが発表されたが、その後、現地8日にカブスがクレームを入れてレイエスをウエーバーで獲得したと発表。

 

レイエスの今季の年俸は455万ドルで残りの年俸を日割り計算でカブスが負担する。

 

 

 

 

カブスがヘイワードの解雇を発表

 

カブスは現地8日、ジェド・ホイヤー編成本部長が、今季終了後にジェイソン・ヘイワード外野手の契約を解除することを発表した。

 

33歳のヘイワードは8年1億8400万ドルの大型契約の一部2200万ドルが来季も残っているが、その分はカブスが負担するようだ。カブスは契約満了を待たずにヘイワードを解雇する。

 

ヘイワードはブレーブスで5年、カージナルスで1年プレーしたあと、8年契約でカブスに加入。移籍1年目は不本意な成績ながらもワールドシリーズ制覇の一員だった。

 

右翼手としてゴールドグラブ賞に5度選出されているが、ここ2年は打撃成績が振るわず、今季は48試合に出場して打率.204、1本塁打、10打点、OPS.556。故障が続き、現在は右膝の炎症のため負傷者リスト入りしている。

 

若手からはリスペクトされているヘイワードだったが、カブスは今後、出場機会を他の若手選手に与える方針で、試合に出場することを望むヘイワードと長期間の話し合いを行ってきた結果、ヘイワードが新天地を探すことができるよう、今季終了後に解雇することを決めたようだ。

 

カブスは名手シモンズ遊撃手もDFA

 

多少前後するが、カブスは現地6日、ゴールドグラブ賞4回選出の名手アンドレルトン・シモンズ遊撃手DFAとした。

 

メジャー11年目のシモンズは3月にカブスと単年400万ドルで契約したが、右肩を2度痛めて35試合の出場にとどまり、打率.173、OPS.413。7月10日のドジャース戦が最後の出場だった。

 

DFAとは、ロースター40人枠から外す措置を球団側がとったということだが、事実上の戦力外通告

 

ただし、実績もあり、 MLBサービスタイムも9.122と10年まであと僅か。実働10年で60歳からもらえるメジャー年金が満額(毎年21万ドル)になるため心身共にヘルシーな状態なら多少悪い条件でも移籍先を見つけて現役を続けるかもしれない。

 

シモンズはコロナ禍で「うつ病」になったことを以前に公表していたので、心身ともにヘルシーならという条件付きだが...