フラッグディール・トレード情報
「売り手」になったエンゼルスが動いた
トレードのデッドラインが迫る中、エンゼルスのビリー・エプラーGMが動いている。アスレチックスとのトレードで、トミー・ラステラ内野手をアスレチックスに放出。交換選手としてアスレチックスから24歳の内野手フランクリン・バレートを獲得した。
Angels acquiring Franklin Barreto from Athletics for Tommy La Stella, sources tell The Athletic.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) August 29, 2020
西部地区の首位を走るアスレチックスは二塁のレギュラーを固定できていなかったため、補強ポイントだった二塁手を獲得。このトレードはメジャーリーグ公式サイトでアスレチックスの番記者を務めるマーティン・ガイエゴスが理想的な補強と紹介している。
エンゼルスは、ここまで11勝22敗と大きく負け越している事で、この夏の明確な「売り手」球団になったと言えそうだ。
ラステラはカブスの控え内野手だったが昨季、エンゼルスに移籍後、前半戦に打率.300、16本塁打、44打点、OPS.848の好成績をマークしてオールスター・ゲームに選出された。
今季もここまで28試合に出場して打率.273、4本塁打、14打点、OPS.845を記録。メジャー7年目で5球団目という典型的な“ジャーニーマン”だ。今季の年俸325万ドルでシーズン終了後にフリーエージェント(FA)になる。
Forever our All-Star ❤️
Best of luck in Oakland, Tommy. pic.twitter.com/e4t22QPldD
— Los Angeles Angels (@Angels) August 29, 2020
エンゼルスに移籍するバレートは、ベネズエラ出身の若手内野手。14年11月にジョシュ・ドナルドソンをブルージェイズへ放出した際、アスレチックスが対価として得た4選手のなかで最も将来を期待された選手だったが、伸び悩みが続き、メジャーに定着していない選手だ。
エンゼルスの正二塁手にはデビット・フレッチャーがいるのでバレートの出場機会は限定されるだろう。
エンゼルスは、昨年12月にオリオールズとのトレードで獲得した先発右腕ディラン・バンディのトレードに動いているという噂もある。
プレイオフの枠が16ポットに増えた今季のメジャーリーグだが、来季意向を見据えて、今季終了契約が切れFAになる選手たちをトレードして、来期以降のチーム編成や補強の弾に使えるプロスペクトを補充したいところだろう。