エンゼルスがジョー・マドン監督の解任を発表した。チームは12連敗中で、その責任を指揮官がとらされる形になった。マドンとエンゼルスは3年契約で今季が最終年だった。
球団人事
マドン監督の後任はペリー・ミナシアンGMが今季連れてきた現三塁コーチのフィル・ネビンが暫定監督に任命されている。
マドン監督とエンゼルス
マドンは1996年と1999年にエンゼルスの暫定監督を務め、チームが唯一のワールドシリーズ制覇を果たした2002年にはマイク・ソーシア監督の下でベンチコーチだった。
2006年から2014年までタンパペイ・レイズで、2011年にはアメリカンリーグ最優秀監督にも選出された。2015年からは2019年までシカゴ・カブスで監督を務め、2020年からエンゼルスの監督に就任していた。
レイズでは地区優勝2度、リーグ優勝1度、カブスでは地区優勝2度、リーグ優勝1度、ワールドチャンピオン1度と結果を出していた。
奇才というイメージの強い監督だったが、日本人選手を高く評価し、選手とのコミュニケーションを大切にする監督だった。大谷の二刀流を後押しするなど良き理解者だった。
しかし、エンゼルスでは2020年が26勝34敗(勝率.433)、2021年は77勝85敗(勝率.475)と結果を残すことができなかった。
マドンとエンゼルスの契約は3年契約の最終年。結果を出せていない状態で来季以降の契約更新の話題もなかった。
後任のフィル・ネビン暫定監督
MLB公式サイトによると後任のネビンは1992年のドラフトでアストロズから全体1位で指名されてプロ入りし、3年後にメジャーデビューを果たしてから12年間で、主に三塁と一塁を守りながら外野両翼と捕手もこなした選手時代だった。
7チームを渡り歩き、1998年にはエンゼルスでも1年間在籍した。ドラフト全体指名1位選手としては初の監督となる。
監督の解任は先日のフィリーズ、ジョー・ジラルディ監督に続いて今季2人目。
Fun fact: Phil Nevin is the first No. 1 overall draft pick to manage in the big leagues.
— Jeff Fletcher (@JeffFletcherOCR) June 8, 2022