MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【球団人事】マドン監督やジラルディ監督、メジャーリーグ新監督10人の顔ぶれ

2020年シーズンのスプリングトレーニングが始まっているが、19年オフから20年にかけて就任した新監督10人の顔ぶれを気になるチームを中心にを紹介したい。

 

 

球団人事

 

ジョー・マドン監督(エンゼルス

 

 この人事は早かった。エンゼルスはオースマス氏の契約を3年契約の1年目で破棄して彼を就任させた。エンゼルス傘下のマイナーでコーチを務めていた時代にマドンは、すでに投手兼DH、たまに外野の守備にも就かせるという二刀流、三刀流選手の育成を具体的にフロントに提案していた。

 

 

マドン監督

 

 

 そのマドンが大谷翔平をどう起用するのか注目されるが、一連の報道を総合すると、4月は打者として起用。5月から週に1度の割合で登板させるというプランだ。もちろん最初は球数制限を設けるが、最終的には2018年の10試合以上は登板できるとみている。もちろん登板しない日は休養日を挟んで打者として起用する。

 

 活発だったFA市場で30球団中4番目の約2億6100万ドル(2月7日時点)をつぎ込んだエンゼルスだが、アイデアマンの采配に期待したい。

 

 

ダスティ・ベイカー監督(アストロズ

 

 ハイテク機器を使用したチームの「サイン盗み」スキャンダルの悪いイメージを払拭するような、一見してハイテク機器やデジタルとは無関係なイメージのアナログ的な“オールドスクール”といわれるような大ベテランを引っ張て来た。1年契約なので、まさにスキャンダルの火消し役と思われても仕方がない人事だ。ジャイアンツ、レッズ、ナショナルズなどで22年間、指揮を執り、通算1863勝1636敗、ナ・リーグ最優秀監督賞を3度受賞した名将。

 

 

ジョー・ジラルディ監督(フィリーズ

 

 06年にはフロリダ・マーリンズ、08年からはニューヨーク・ヤンキースの監督を務め、マーリンズ監督時代にはナ・リーグの最優秀監督賞にも選ばれている。健康管理にうるさくクラブハウスからアイスクリームやソーダなどの甘いものを全て撤去したことでも有名。スター選手、ブライス・ハーパーなどとの関係性に注目したい。

 

 

マイク・マシーニー監督(ロイヤルズ)

ゲーブ・キャプラー監督(ジャイアンツ)

 

 

▼以下は監督初就任

 

デービッド・ロス監督(カブス

デレク・シェルトン監督(パイレーツ)

ジェイス・ティングラー監督(パドレス

ルイス・ロハス監督(メッツ)

ロン・レネキー監督(レッドソックスベンチコーチから内部昇格で暫定監督。

 

 

 現役監督のうち、現在のチームで最も長く指揮を執っているのは11年途中に監督に就任したボブ・メルビン(アスレチックス)。次が13年からインディアンスの監督を務めるテリー・フランコーナ、15年からレイズの監督を務めるケビン・キャッシュ。この3人だけが5年以上監督を続けている。ある意味、選手たちよりも寿命が短いのが監督たちだ。