MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ジョシュ・ヘイダーも年俸調停に敗訴 1年410万ドル

 

MLB契約情報

 

最優秀救援投手のヘイダーの要求も通らなかった

 

 年俸調停の敗訴が続いていることは昨日に紹介したが、ミルウォーキー・ブリュワーズのクローザーで昨年37セーブをマークした左腕ジョシュ・ヘイダー公聴会で敗訴したようだ。

 

  ヘイダーは、メジャーサービスタイム(MLS)2.115で3年未満だが「スーパー2」という特別条項が適用されて19年オフが年俸調停1年目。年俸640万ドルを要求していたが、認められず球団側が提示していた410万ドルに決定した。

 

  19年は、メジャー3年目で初めてフルタイムのクローザーを務め、61試合に登板して75回2/3を投げ、3勝5敗、37セーブ、6ホールド、防御率2.62、被打率.155、WHIP0.81。9イニング換算の奪三振率は驚異の16.4だった。左腕で変則スリークォーターから投げ込む最速100マイル、平均90マイル中盤の速球と切れの良いスライダーが武器。

 

 2年連続でオールスター・ゲームにも選出されたほか、ナショナル・リーグの最優秀救援投手に贈られる「トレバー・ホフマン賞」を2年連続で受賞している。

 

 

 

 

 

年俸調停とは?

 

 年俸調停は通常、MLS3年以上6年未満で翌年の契約が決まっていない選手に与えられる権利。

 

 メジャーリーグでは、この年俸調停権を持つ選手が、法廷で球団と希望額をヒアリングすることを回避する動きがあり、ドジャースコディ・ベリンジャーは調停を回避して1年目としては最高額1150万ドルの契約を結んでいる。これはアスレチックスのクリス・ブライアントが18年に結んだ1085万ドルを上回る過去最高額になった。

 

 また、アストロズジョージ・スプリンガーは年俸調停最終年だったが、回避して1年2100万ドルで契約している。

 

  こうしたことから、おそらく来季以降は、調停を回避する動きが加速するものと思われる。