MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

WARを基準にしたポジション別TOP10 《先発投手編》

ポジション別TOP10 《先発投手編》

 いよいよメジャーリーグはスプリングトレーニングがスタートするが、その前の恒例企画としてMLBネットワークの各ポジション別ランキング「Top 10 Right Now」が発表された。

 「Top 10 Right Now!」は、Statcastのデータや旧来の指標による攻撃面・守備面での成績、そしてMLBネットワークのリサーチ・チームによる分析を総合的に判断しているということだが、この「総合的」というのが、あまり当てにならない気がする。

 ランク付けに関しては金融関係の格付け会社であっても「いい加減な実態」などが指摘されているので、スポーツ関係のこうしたランキングは、なおさら信用していない。メジャーの場合でも例えば20位と21位の選手では、その差を示す根拠がいい加減だったりするものだ。

 ここではデータサイト「ファングラフス」のWAR(fWAR)を指標としてランキングを出した。これも単年度と複数年では大きく変動するので興味深い。

先発投手 WARランキング

1位 ゲリット・コール 7.4

2位 ジェイコブ・デグロム 7.0

3位 ランス・リン 6.8

4位 マックス・シャーザー 6.5

5位 ジャスティン・バーランダー 6.4

6位 チャーリー・モートン 6.1

7位 スティーブン・ストラスバーグ 5.7

8位 シェーン・ビーバー 5.6

9位 ザック・グリンキー 5.4

10位 ルーカス・ジオリート 5.1

 ちなみに、11位はウォーカー・ビューラーの5.0で今季はクレイトン・カーショーを抑えてドジャース開幕投手候補になっているのもわかる気がする。12位はブルージェイズに移籍したリュ・ヒョンジンだ。

 日本人投手では田中将大が19年のfWARで40位(3.3)、ダルビッシュ有が同53位(2.6)、前田健太が同54位(2.5)だった。

 上のランクは、19年シーズンだけのもので17年から19年の3年間ではマックス・シャーザーが20.5でトップ、2位はジェイコブ・デグロム20.1、3位はクリス・セール17.4、4位ジャスティン・バーランダー17.2、5位ゲリット・コール16.8

先発投手 「Top 10 Right Now」

1位 ジェイコブ・デグロム(メッツ:昨年3位)

2位 ジャスティン・バーランダーアストロズ:昨年5位)

3位 ゲリット・コール(ヤンキース

4位 マックス・シャーザー(ナショナルズ:昨年1位)

5位 柳賢振(ブルージェイズ

6位 ザック・グリンキー(アストロズ

7位 ジャック・フラハティ(カージナルス

8位 パトリック・コービン(ナショナルズ

9位 マイク・クレビンジャー(インディアンス)

10位 ウォーカー・ビューラー(ドジャース

 パトリック・コービンも過去3年間のfWARでは7位に入り、そのあたりの実績みたいなものを評価して「Top 10 Right Now」では8位になったのだろう。

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