日本でも有名なマドン監督やジラルディ監督らに注目
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が遅れているメジャーリーグ。一部では6月10日にキャンプインして7月1日に開幕という情報も流れたが、まだまだ正式には発表されていない。19年オフから20年にかけて就任した新監督10人の顔ぶれを気になるチームを中心にを紹介したい。
■ジョー・マドン監督(エンゼルス)
この人事は早かった。エンゼルスはオースマス氏の契約を3年契約の1年目で破棄して彼を就任させた。マドンはエンゼルス傘下のマイナーでコーチを務めていた時代に、すでに投手兼DH、たまに外野の守備にも就かせるという二刀流、三刀流選手の育成を具体的にフロントに提案していた。
そのマドンが大谷翔平をどう起用するのか注目されるが、一連の報道を総合すると、4月は打者として起用。5月から週に1度の割合で登板させるというプランだったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が遅れたことにより大谷の開幕投手としての可能性がでてきた。
活発だったFA市場で30球団中4番目の約2億6100万ドル(2月7日時点)をつぎ込んだエンゼルスだが、球界随一のアイデアマンの采配に期待したい。
アストロズのハイテク機器を使用したチームの「サイン盗み」スキャンダルの悪いイメージを払拭するような、一見してアナログな“オールドスクール”といわれるような大ベテラン監督を引っ張て来た。1年契約なのでまさに火消し役的な人事だ。ジャイアンツ、レッズ、ナショナルズなどで22年間、指揮を執り、通算1863勝1636敗、ナ・リーグ最優秀監督賞を3度受賞している。
■ジョー・ジラルディ監督(フィリーズ)
06年にはフロリダ・マーリンズ、08年からはニューヨーク・ヤンキースの監督を務め、マーリンズ監督時代にはナ・リーグの最優秀監督賞にも選ばれている。松井秀喜が在籍した当時の監督として日本でも有名な一人だ。
健康管理にうるさくクラブハウスからアイスクリームやソーダなどの甘いものを全て撤去したことでも有名。スター選手、ブライス・ハーパーらとの関係性に注目したい。
■マイク・マシーニー監督(ロイヤルズ)
▼以下は監督初就任
デービッド・ロス監督(カブス)
デレク・シェルトン監督(パイレーツ)
ジェイス・ティングラー監督(パドレス)
ルイス・ロハス監督(メッツ)
ロン・レネキー監督(レッドソックス)ベンチコーチから内部昇格で監督就任。
現役監督のうち、現在のチームで最も長く指揮を執っているのは11年途中に監督に就任したボブ・メルビン(アスレチックス)。
次が13年からインディアンスの監督を務めるテリー・フランコーナ、15年からレイズの監督を務めるケビン・キャッシュ。
この3人だけが5年以上監督を続けている。結果責任が問われ、選手たちよりもよりシビアなポジションにいるのがメジャーのマネージャー業だ。