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【球団人事】ブリュワーズは内部昇格でパット・マーフィー・ベンチコーチが新監督に

 

 契約の残っていたデビッド・ロス監督を電撃解任してカブスが同地区ライバルのブリュワーズから新監督をヘッドハンティングしたニュースは衝撃的だったが、引き抜かれたブリュワーズの新監督が決まった。

 

 

MLB球団人事  

 



 

カウンセルのノートルダム大時代の恩師がブ軍の新監督に

 

ブリュワーズは空席になっていた新監督のポストにパット・マーフィー・ベンチコーチを内部昇格させることを決めた。

 

 

 

 

マーフィー氏は64歳。現役時代にジャイアンツのマイナーに4年間在籍したが、選手としてよりはカレッジの指導者としてキャリアが長く1988~1994年までノートルダム大、1995~2009年までアリゾナ州立大という強豪大学のヘッドコーチを20年以上務めた経歴がある。

 

メジャーリーグには2010年にパドレスの特別アシスタントに就任。2015年6月にバド・ブラック監督(現ロッキーズ監督)の解任に伴いパドレスの暫定監督に起用された。

 

その後は、カウンセル監督に誘われてブリュワーズのコーチに就任。過去6年間ブリュワーズベンチコーチを務めてきた。

 

カレッジの監督時代は、選手に寄り添うことのできる名監督だったらしい。2015年クレイグ・カウンセルがブリュワーズ監督に決まった時にすぐさま電話した人物の一人がこのマーフィー氏だったそうだ。ノートルダム時代の恩師をカウンセルがベンチコーチとして招聘した。

 

これで決まっていないのは全30球団のなかでパドレスだけになった。

 

 

 

 

また、MLBネットワークのジョン・モロシが関係者から得た情報ではパドレスも今週半ばまでに新監督を決めるらしい。

 

新監督の候補としてはマイク・シルト、フィル・ネビン、ベンジー・ギル、ライアン・フラハティにインタビューしたことが伝えられているが、追加の候補者も引き続き検討中らしい。

 

マイク・シルト氏は55歳。2018年7月にカージナルスのマイク・マシーニー監督の解任に伴い代行としてカージナルス監督に就任。2019年には「最優秀監督賞」を受賞している。

 

フィル・ネビン氏は2022年6月にジョー・マドン監督の解任に伴い、エンゼルス監督代行を務め、11月8日に正式に監督として就任。今季終了後、1年間で解任された。

 

ベンジー・ギル氏、ライアン・フラハティ氏はメジャーでの監督経験はない。

 

ギル氏は51歳、1991年にレンジャーズドラフトから1巡指名された選手だったが、メジャーでは8年間で604試合、通算打率.234、本塁打32、打点171。引退後はメキシカンリーグの監督やエンゼルスの一塁コーチだった。メジャーの監督経験はないが、WBC2023でメキシコ代表の監督を経験している。

 

フラハティ氏は最近までオリオールズでプレーしていたイメージで、2019年に現役引退した37歳。2020年から3年間パドレスの育成コーチなどを務めている。