現地14日(日本時間15日)、クオリファイング・オファーの返答期限を迎え、提示を受けていた7人全員が予想通り拒否した。
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クオリファイング・オファー(QO)7人が拒否!
何度か紹介したが、今オフのQO提示額は2032万5000ドルで過去最高額。
今オフ注目の大谷翔平(エンゼルス)やアーロン・ノラ(フィリーズ)ら7人は予想通りQO提示を拒否した。
このオファーに関しては、これまで131人の選手が提示され大多数の選手たちが拒否して受託したのは13人だけだ。
2023年のQOを拒否した選手
大谷翔平(エンゼルス)
マット・チャップマン(ブルージェイズ)
コディ・ベリンジャー(カブス)
ブレイク・スネル(パドレス)
ジョシュ・ヘイダー(パドレス)
アーロン・ノラ(フィリーズ)
ソニー・グレイ(ツインズ)
※カッコ内は今季所属チーム
クオリファイング・オファー(QO)とは?
メジャーリーグファンの方ならご存じの方も多いと思うが、この制度は、せっかく育てた選手をFA制度で簡単に流出してしまう事を防ぐために2012年から導入された制度。
提示額の設定は、その年の年俸上位125選手の平均額を規定額としている。
球団からのQO提示を拒否した選手を獲得した場合、獲得球団は翌年のドラフト上位指名権を提示球団に譲渡しなければならず、不公平な流出を防ぐために、多少は元の所属球団にメリットがあるように考え出された。
ただし、1年だけの単年契約で、QO提示をいったん拒否した上で複数年契約を結ぶ選手も多い。
その動向は、移籍市場に影響を及ぼすことが多く昨季までQOを提示された選手は124人で、受け入れた選手はわずか13人しかいなかった。
日本人選手ではヤンキースの黒田博樹が2012年と2013年に球団の提示を拒否した後、規定額より高い年俸で再契約し、マリナーズの岩隈久志は2015年に提示を拒否した結果、規定額より低い年俸で合意している。
その後の労使交渉では、選手会側は廃止を要求していたが、決定が先送りされ今季も存続している。
ただし、この制度も機構側と選手会の労使協定で多少は緩和されて以前ほど拒否した選手のデメリットは少なくなったように感じる。
また、シーズン途中の移籍選手は対象外で、球団側が提示できるのは1回だけに制限され、過去に提示された選手は対象外になることも決められている。