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【MLB移籍情報】クオリファイング・オファーを提示された14名の顔ぶれ

 MLB2021-22  

クオリファイング・オファー(QO)提示選手の動向に注目!

 

 

今オフのクオリファイング・オファー(QO)は14人の選手に提示された。昨年の6名に比べ大幅に増えた。QOを提示された選手は、今後10日以内に同オファーを受諾するか拒否するかを決めなければならない。

 

ちなみに今オフのQO提示額は1840万ドル(約20億8700万ドル)。14名の中には、すでにメディアの報道で話題になっていたアストロズジャスティン・バーランダー投手やメッツのノア・シンダーガード投手、マイケル・コンフォート外野手(今季メッツ)も含まれている。

 

エンゼルスも守護神のライセル・イグレシアスにQOを提示している。逆にドジャースの左腕クレイトン・カーショーホワイトソックスのカルロス・ロドンには提示がなかった。すでに契約延長が水面下で合意しているのかもしれない。

 

 

 

 

 

■クオリファイング・オファー提示の14選手

 

ブランドン・ベルト(ジャイアンツ)

 

ニック・カステヤーノス(レッズ)

 

カルロス・コレア(アストロズ

 

ジャスティン・バーランダーアストロズ

 

フレディ・フリーマン(ブレーブス

 

ライセル・イグレシアス(エンゼルス

 

ロビー・レイ(ブルージェイズ

 

エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス

 

コーリー・シーガー(ドジャース

 

クリス・テイラー(ドジャース

 

マーカス・セミエン(ブルージェイズ

 

トレバー・ストーリー(ロッキーズ

 

ノア・シンダーガード(メッツ)

 

マイケル・コンフォート(メッツ)

 

※選手名の後は今季所属チーム

 

 

 

 

 

クオリファイング・オファーとは?

 

この制度はその年の年俸上位125選手の平均額を規定額とし、球団からの提示を拒否したFA選手を獲得した他球団は翌年のドラフト上位指名権を元所属球団に譲渡するというもので、無償でFA選手の不公平な流出を防ぐために2012年から導入された。

 

有力選手が多いのでQO提示選手の動向は、移籍市場に影響を及ぼすことが多い。1年短期の契約のため、拒否して複数年契約を結ぶ選手が多い。昨季までQOを提示された選手は96人で、受け入れた選手はわずか10人しかいない。

 

日本人選手ではヤンキースの黒田が2012年と13年に球団の提示を拒否した後、規定額より高い年俸で再契約し、マリナーズの岩隈は2015年に提示を拒否した結果、規定額より低い年俸で合意している。

 

提示された選手はFA契約の足かせになることが多かったが、その後の機構側と選手会の労使協定で緩和され、レベニュー・シェアリングの対象チームは、「上位3番目のドラフト指名権」を失うに変更され、多少は縛りが緩和された。

 

また、シーズン途中の移籍選手や過去に提示された選手は対象外になることも決められた。

 

 

バイエズ、ブライアントらはQOの制約なしにFA市場に!

 

QOの改定された規約により、シーズン途中に移籍した選手は対象外となるため、スターリング・マーテイ、クリス・ブライアント、ハビアー・バイエズ、アンソニー・リゾ、カイル・シュワーバーといった有力選手たちはQOを提示されることなくFA市場で各球団と制約なしで交渉できる。