両リーグの10球団によるプレーオフに突入したメジャーリーグだが、その他の20球団では来季に向けたオーガニゼイションが始まっている。
球団人事
現地5日(日本時間6日)、テキサス・レンジャーズがベンチコーチのドン・ワカマツ氏と打撃コーチのルイス・オルティス氏を解任した。
レンジャーズは2年連続の地区最下位。今季は60勝102敗。レンジャーズが100敗するのは、1972年に現在のテキサス州アーリントンにフランチャイズを移して以来3回目。
- 1972年 54勝100敗
- 1973年 57勝105敗
- 2021年 60勝102敗
約50年ぶりに屈辱の100敗シーズンになった。
とくに今季は打撃陣がMLB30球団中29位のチーム打率、OPSと得点は30位と低迷。(投手力も低レベルだが)その責任をとって監督を支える参謀役のベンチコーチだったドン・ワカマツ氏と打撃コーチのルイス・オルティス氏が解任されたようだ。
ワカマツ氏は、マリナーズの監督も務め、ロイヤルズでベンチコーチを務めていた2015年に、ロイヤルズのワールドシリーズ制覇に貢献。レンジャーズでは2003年から2006年までスタッフを務めた経験もあったことからその手腕や経験を買われ2018年からレンジャーズのスタッフに復帰していた。
打撃コーチも2018年就任で同じく3年目だった。
■結果が出ない球団は人事が忙しい
レンジャーズは、2019年にジェフ・バニスター監督から現在のクリス・ウッドワード監督が就任。
昨年12月には、このブログでも紹介したが、クリス・ヤング氏を新しいゼネラルマネージャー(GM)として採用。
ジョン・ダニエルズ現社長はチームの野球運営部門の社長とGMを兼任していたが、GM職を肩書きから外し、クリス・ヤング氏が野球運営部門の副社長兼任でGMを担当している。
■再建期のレンジャーズ
チームの顔で通算3000本安打を達成したエイドリアン・ベルトレ三塁手も引退。今季38本塁打のジョーイ・ギャロも夏にヤンキースにトレード。エルビス・アンドルスや秋信守らも退団して、自慢だった打線も影を潜めた。
再建期のレンジャーズは、キューバ出身のアドリス・ガルシア外野手やアイザイア・カイナーファレファ内野手などが成長途中で厳しい時期に託されたコーチ陣はすぐに結果が出るわけでもなく大変だ。
来季は新スタジアムが完成して3年目。テキサスは個人的に好きな州だけにレンジャーズには何とか上位に食い込んでほしい。