MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

筒香嘉智、パイレーツでの最終成績は?

 

 

今季、移籍3チーム目のパイレーツで本来の長打力を発揮した筒香嘉智の最終成績を紹介したい。今後の契約につながるような数字を残している。

 

 

長打力に注目 移籍後43試合で8本塁打25打点、OPS.883

 

筒香のパイレーツ移籍後は、最終戦でもスタメン出場で、43試合に起用され打率.268、出塁率.347、長打率.535、本塁打8、打点 25。

 

 

OPS出塁率+長打率)は長距離砲の証しともいえる8割を超えOPS.883という9割に近い数値をたたき出した。

 

 

筒香の長打力に注目

 

2年目の今季はレイズ、ドジャース、パイレーツの3球団でプレーし、通算打率は.217だったが、ドジャース傘下の3Aオクラホマシティで調子を取り戻し、パイレーツ移籍後は、大きく飛躍した。

 

 

サヨナラ本塁打も記録して何度となくチームの勝利に貢献した。

 

 

ただ、9月20日(日本時間21日)に移籍8号本塁打をマークして以来、12試合本塁打が出なかった。パイレーツ移籍後の調子から考えて10本台に乗せ2桁本塁打をマークして欲しかった。

 

 

代打でもよく打った。8月20日(同21日)に代打1号を記録して以来、日本人選手としてはシーズン最多の4本塁打を代打でも記録した。

 

 

それまでのレイズやドジャース所属時にはなかったような、積極的に初球のストライクを打ちに行くメジャースタイルが、定着したようにも見えた。

 

 

パイレーツ移籍後の成績が評価され、メジャーで強打者の定位置ともいえる「2番」での起用も増えた。問題は守備だろう。外野手として、慣れないとはいえ右翼の守備には課題を残したかもしれない。

 

 

筒香嘉智、来季の契約は?

 

筒香の場合は、今季の年俸をレイズが負担したためパイレーツの金銭的負担は少なかった。

 

 

また、パイレーツが獲得した時は、正右翼手のベン・ギャメルが足を痛めていたため、右翼も一塁も守れる筒香がいればギャメルや正一塁手のコリン・モランを休ませることができるという狙いがあった。

 

 

さて、来季の契約はどうだろう。その可能性は十分あると見たい。パイレーツは補強予算の少ない球団だから、レイズと契約した時のような年俸(2年総額1200万ドル)は期待できないかもしれない。

 

 

メジャーでの2年間を見れば年俸ダウンを受け入れる必要はある。さらに、外野手の契約は、よほどの大物選手を除いて投手や捕手、二遊間のスキルプレイヤーが決まった後に成立することが多く外野手は後回しになることが多い。

 

 

筒香は29歳、来季の開幕は30歳と、まだまだ若い。少々ダウンしても、単年(契約)でも受け入れて来季の1年間で実績を作れば、2023年以降に、他の球団からの複数年オファーもあるだろう。パイレーツが離さないかもしれない。

 

 

メジャーのラスト40試合でつかんだ手ごたえを生かすためにも40人枠の契約であれば受け入れて来季もメジャーでプレーする筒香に期待したい。