今季好調のメッツが珍しい記録をつくった。5人の投手による継投ノーヒッターだ。これは球団史上初。
メッツの継投ノーヒッターは球団史上初
現地4月29日(日本時間30日)、メッツが本拠地でのフィリーズ戦で両リーグ17度目の継投によるノーヒッターをマークした。
メッツのノーヒッターは、2012年6月1日のヨハン・サンタナ以来、10年ぶり2度目。意外と少ない。
We did it together! #BlackOut
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今回は一人で投げ切った偉業ではなく先発タイラー・メギル(5イニング)から始まって、2番手のドリュー・スミス。3番手のジョエリー・ロドリゲス、セス・ルーゴとつなぎ最後はクローザーのエドウィン・ディアスが幕を引いた。
The moment history was made. pic.twitter.com/5YiV6WH5yT
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打線は5回にジェフ・マクニールの2点タイムリー、6回にはピート・アロンゾが4号ソロを放ち、3対0 での快勝だった。
アロンゾは先日のカージナルス戦で頭部直撃の死球を受けたが、その影響をまったく感じさせないシロクマパワーで、力強い本塁打だった。
Polar Power! 🐻❄️💣 pic.twitter.com/3YmI6Qyno4
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10勝一番乗り、20試合を消化した時点で、14勝6敗の勝率7割のメッツ。
先発陣が好調なメッツ
絶対的エースで開幕投手にも指名されていたジェイコブ・デグロムが開幕前に故障で離脱したが、代役で開幕投手を務めたタイラー・メギルが開幕から無傷の4勝目(5先発で防御率1.93)を挙げている。
マックス・シャーザーもクオリティースタート(QS)3試合の4勝(防御率1.80)。3番手候補として獲得したクリス・バシットもQS3試合の4勝(同2.25)。
右投手ばかりの先発ローテーションだが、MLB全体で3位(防御率)と好調の要因は先発陣の踏ん張りだろう。
デグロム復帰まで踏ん張れるか先発陣
昨年も前半は好調だったメッツ。問題は先発陣に疲れが出てくるオールスター以降の夏場だが、王者ブレーブスが調子を上げてくる前に貯金を殖やして独走態勢に入りたい。
その頃を目途に絶対的エースといわれたデグロムが復帰してくれればポストシーズンも見えてくる。なんとかエースが復帰するまで持ちこたえたいところだ。
8月後半には28年ぶりのOB戦を開催
球団創設60周年目のメッツは、現地8月27日のロッキーズ戦の試合前に本拠地シティ・フィールドで1994年以来28年ぶりとなるオールド・タイマーズ・デー(OB戦)を開催することを発表している。
資産家のスティーブ・コーエン氏が買収して2年目の今季。これまでの補強が少しづつ実り始めているが、そのOB戦までは好調をキープしたいところだ。