MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

2MLB2021「Two-Way-Player」大谷翔平 たゆまぬトレーニングの成果を発揮中

アニメのヒーローのような活躍を続ける今季の大谷翔平投手。インターリーグ戦で敵地アリゾナに乗り込んだ現地時間11日の試合でも敵地のファンからスタンディング・オベーションで迎えられる光景が広がった。

 

「Two-Way-Player」としての条件はすでにクリア

 

MLB機構とMLBPA(選手会)の2020年1月の合意により新設されたカテゴリー「Two-Way-Player」としての条件(公式戦で投手として20イニング以上、野手あるいは指名打者として各試合最低3打席を20試合以上)もクリア。

 

 

「20-20」とか「30-30」という表現があるが、これは打者としてシーズン20本塁打で20盗塁ということで、パワーとスピードを兼ね備えたスパーマンのような活躍を単純に表現するような記録だが、大谷の場合は、このペースで行くと「20-20-20」を達成する可能性もある。

 

 

前人未到の「20-20-20」になる可能性も

 

20イニング登板という低いハードルだけではない。20試合以上投げて20本塁打、20盗塁したプレイヤーという誰も成し遂げていない記録を作りそうな勢いがある。

 

 

チームにとって先発で20試合出場するだけでも大変な貢献だ。

 

 

162試合制だった2019年のシーズンで832人の投手が登板したが、リリーフ投手ですら20試合以上の登板はメジャーで449人、先発登板で20試合以上登板したのは113人しかいない。30球団で113人だ。

 

 

エンゼルスだけに限って調べるとリリーフ投手では20試合以上は12人いるが、20試合以上の先発は1人もいない。

 

 

たゆまぬトレーニングの成果、着実な努力の結果

 

忘れないでほしい、大谷は手術明けのシーズンなのだ。海を渡ってメジャーリーグに挑戦してスムーズに過ごしているわけではない。

 

 

時系列で説明すると2018年6月8日、右肘の内側側副靱帯を損傷し、自身初となる10日間の故障者リストに登録され、9月5日の試合前にMRI検査の結果、右肘靱帯に新たな損傷が判明。10月1日にロサンゼルス市内の病院でトミー・ジョン手術を行っている。

 

 

ちなみに、2018年はMLB史上初の「10試合登板、20本塁打、10盗塁」を達成している。

 

 

大谷

 

2019年は右ひじのリハビリをしながら打者に専念。打者として106試合に出場したが、打率.286、本塁打18、OPS.848。後半は数字が落ちて9月に左足の膝蓋骨(二分膝蓋骨)の手術を受けた。

 

 

2020年は「Two-Way-Player」としての復活を期待されながらも登板は2試合(1.2イニング)のみ、打者でも44試合で、打率.190、本塁打7、OPS..657と不振にあえいだ。

 

 

そうした挫折も味わいながら東北人らしい地道な姿勢でトレーニング、肉体改造に取り組んだ結果が、今季の成績に出ている。

 

 

期待されながらも挫折を味わった選手が、不遇の時期をどう過ごすか、その人物の真価が問われる。大谷を見るたびにポジティブになれるのは、そんな彼の姿勢が伝わるからだ。

 

 

まだまだ2ヵ月が過ぎた段階だが、ここまでの活躍を見れば凄いシーズンになりそうな気がする。

 

 

オールスターゲーム2021の投票が始まった。できれば夏のオールスターブレイクはゆっくり休養時間を与えたい。あわただしい球宴行事に参加して、MLBの「客寄せパンダ」みたいな扱いになって、必要以上に疲労が蓄積しないかが心配だ。

 

 

ホームランダービーはバッティング練習と思って参加するのも案だが、翌日のゲームに出場するとしたら、今季は避けたほうがいいかもしれない。

 

 

大谷翔平のここまでの公式スタッツは

 

https://www.mlb.com/player/shohei-ohtani-660271

 

 

 

 

 

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