MLB移籍情報
「Bleacher Report」に掲載されたFAトップ20プレイヤー
話題の選手たちの最高の着地点
2020年のメジャーリーグを振り返ると3月26日(日本時間27日)には、メジャーリーグ機構(MLB)とメジャーリーグ選手会(MLBPA)が、サービスタイム(MLS)の扱いなど、様々な項目について合意している。
これによりシーズン前にはFA選手1位にはレッドソックスからドジャースにトレードされたムーキー・ベッツ外野手が選出されていた。ただ、ベッツはドジャースと長期の契約延長をした。日本人選手で注目は13位にランクされたヤンキースの田中将大だったが、以前の15位からランクアップしていた。
こうしたランキングは全体の中での主観的なもので、常に変動するので、目くじらを立てて大騒ぎするものではない。例えば7位と9位はどういう基準で、過去の実績か直近のデータなのか、何を根拠に順位が違うのか、はっきりしない部分もあるので、そういう部分も考慮して気軽に見ていただきたい。
今回はスポーツ専門ブログのプラットフォームともいえる「Bleacher Report」に掲載された2020-21年オフのフリーエージェント(FA)トップ20とその選手のベストな着地点(移籍先)を紹介したい。
このランキングでは、オプトアウト条項のある選手は、行使する可能性のある選手(シンシナティ・レッズの右翼手ニック・カステヤノス)と、おそらく行使しない可能性が高いボストン・レッドソックスの指名打者JDマルティネスは除外している。
R NAME (20年所属→ベストな移籍先)
1位 トレバー・バウアー (レッズ→エンゼルス)
4位 マーカス・セミエン (アスレチックス→レッズ)
7位 マーカス・ストローマン (ヤンキース→メッツ)
8位リアム・ヘンドリックス (アスレチックス→フィリーズ)
11位 ネルソン・クルーズ (ツインズ→ツインズ)
14位 アンドレルトン・シモンズ (エンゼルス→アスレチックス)
15位 マイク・マイナー (レンジャーズ→アストロズ)
16位 タイフアン・ウォーカー (ブルージェイズ→マリナーズ)
18位 ジェイク・オドリッジ (ツインズ→ドジャース)
20位 ジェームズ・パクストン (アスレチックス→ジャイアンツ)
例年のストーブリーグでは、よほどの大物選手を除いて、補強予算の大半を使う(契約金の高い)先発ローテーション投手から決まっていくのが通常のパターン。次に市場価値が高いのが救援投手。
腰の手術の影響で評価を下げているが先発左腕ジェームス・パクストンは(ランキング20位・ヤンキース)も含めて1位のトレバー・バウアー(レッズ)、田中将大(ヤンキース)らは注目選手で移籍先が気になる。
エンゼルスあたりは先発ローテーションを立て直すためにもこの中から1名は追加してほしい。
同じ先発投手でも、今季は新型コロナウイルスの影響で出場しなかったマーカス・ストローマン(メッツ)はどういう扱いになるのか、ストローマンは1年1200万ドルでメッツと契約したが、1球も投じることなくFAになる。
2位の捕手リアルミュートはフィリーズのオーナー、ジョン・ミドルトン氏がリアルミュートに対して「今も彼は必要な戦力だが、今後の3年間、4年間、5年間、6年間にわたって彼が必要なんだ。(2009年にワールドシリーズ制覇のためにクリフ・リーを獲得したが、世界一のための即戦力だった)リーの獲得とリアルミュートの獲得は全く意味合いが違う」とまでコメントしていることから長期、または巨額の契約が予想される。
いずれにしても各球団が短縮シーズンの影響で減収減益は間違いなく、そうした状況の中で、FA選手たちがどんな契約になるのか注目のオフになることは間違いない。