MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

今季インパクトを残したルーキー③ アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ)

 

今季インパクトを残したルーキー③

 

 

■アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ

 

メジャーに「ドカベン」登場!

 

今季、印象を残したルーキー(資格のある)選手たちを紹介していきたい。その第3弾は、メキシコ出身、1998年11月6日生まれの21才、ブルージェイズのアレハンドロ・カーク。

 

何と言っても身長5フィート8インチ(173cm)で体重が120キロ。その目を引く体型が面白い、動いているだけで愛嬌がある。

 

 

今季9月11日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、翌12日のメッツ戦にて「8番・捕手」でメジャーデビュー。

 

話題になったのは、9月21日のヤンキース戦。名門チーム相手に名前を売るチャンスだったが、この試合でカークは、メジャー初本塁打を含む1試合4安打を放った。この記録は、21歳以下の捕手では04年のジョー・マウアー(当時ミネソタ・ツインズ所属)以来の快挙だった。

 

さらに、また21才以下の選手で、1試合で3安打以上、2本の長打を放ったのはブラディミール・ゲレーロ・ジュニア、テッド・ウィリアムス、ボビー・ドーア以来というサプライズなパフォーマンスを披露。

 

 

来季はジャンセンの控えで開幕からロースター入りか!?

 

ブルージェイズは、25歳の正捕手ダニー・ジャンセンが1割台と不振。控えのリース・マクガイアや34歳のベテラン捕手カレブ・ジョセフらを登録していたが、いずれも不振でマイナー降格やDFAに。そこで、万が一を考えてタクシースクワッドに登録しておいたカークを先発起用した。ブルージェイズ史上最も若い捕手だったという。

 

今季は、9試合の出場で24打数9安打、1本塁打、3打点。打率.35、OPS.983。ヒエラルキーの厳しいメジャーでAAやAAAを飛ばしての抜擢なので、マイナーで経験を積ませてダニー・ジャンセンらとの正捕手争いが楽しみだ。来季もどこかのタイミングでコールアップされるだろう。