ブルージェイズからフリージェントとなっている川崎宗則内野手の代理人を務めるマーク・ピーパー氏が9日(日本時間10日)、テネシー州ナッシュビルで開催中のMLBウィンターミーティングの会場で、川﨑が米球界残留を優先して来季の所属先を探していることを明らかにした。
スポーツ紙が報じたところによると代理人ピーパー氏はすでに来季の契約に向けてメジャー各球団と接触しているという。
ピーパー氏は「関心を持っているチームと話をしているところだ。さまざまなレベルの興味を示している。打者の市場について話すのは早い」とし、所属先決定はまだ先になるとの見通しを示した。
来季も米球界挑戦を続行する川崎宗則内野手が、飯塚市内でトークショーに出演した。銀髪姿で登場。「朝起きて、玉手箱を開けたらこうなった。玉手箱があっても開けちゃダメだよ」と“ムネ節”で笑いを誘った。 https://t.co/zwXYHyhfvs
— 福岡のニュース (@TwitFukuoka) 2015, 12月 6
米国でのプレーについては「とても試合を愛しているし、ほかの誰よりも人生の経験を積むことを大事にしている」。さらに、川﨑が「どのチームにフィットするのかを見極めていきたい」とコメントしている。
ブ軍は人気者カワサキを歓迎
ブルージェイズが10日(日本時間11日)、川﨑宗則との再契約に前向きな姿勢を見せている。その明るいキャラクターは地元のトロントでも大人気で、今季のポストシーズンでもロースター外ながら帯同してチームの士気を高めた姿は記憶に新しいところ。
首脳陣もそれは分かっていて、MLB関係者が一堂に会するウィンターミーティング最終日の10日(日本時間11日)。川﨑が来季も米球界でプレイする考えがあるということをことを伝え聞くと、「それはグッドニュースだ」と言って笑みが広がった。
川﨑は11年オフにソフトバンクからFAでマリナーズとマイナー契約を結び、開幕メジャー入り。ブルージェイズでは13年から今季まで3年間プレーし、いずれも40人枠外のマイナー契約からシーズン途中にメジャー昇格を果たしている。
来季の所属球団は決まっていないが、同幹部は「ムニはファンからもチームメートからも愛されている。今もブルージェイズの一員だ。もし我々のチームでプレーしたいという気持ちがあるならいつでも歓迎する」と明かした。
米国内での川﨑の評価は、二塁、三塁、遊撃手を守れるユーティリティー選手。来季のブルージェイズの内野の布陣は、二塁がゴインズかデボン・トラビス、三塁が今季MVPのドナルドソン、遊撃がトゥロウィツキーで確定している。
そのうち今季、川﨑と同じマイナー契約から開幕25人枠に入った若手のデボン・トラビスは肩の手術で3月に復帰予定。
もし、川﨑が再契約すれば、メジャー登録が可能な40人枠に入っている二塁・バーニー、三塁・ドミンゲス、さらにはマイナー契約を結び、招待選手としてキャンプに参加するアダムスらとスプリングトレーニングで開幕ロースターを争うことになる。
それぞれ実績はさほどなく、故障の多いレギュラー組のトゥロウィツキーやゴインズ、トラビスの控えとしてメジャー昇格が十分可能。
◆川﨑宗則
川﨑の過去4年間の通算成績はメジャーで262試合に出場。打率.234(612打数143安打)、出塁率.314、77得点、10盗塁。マイナーでは131試合、打率.255、出塁率.340。