MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

川﨑ムネリン「ハプニングこそ僕の人生」厳しい春に今年も挑戦!

 

メジャーリーグは現地21日、各地でキャンプが行われ、人気球団シカゴ・カブスマイナー契約し、正確に言うと「ノン・ロースターインバイティ」としてスプリングトレーニング(キャンプ)に参加する川﨑宗則は、球団施設近くの公園で練習した。

 

この日は日曜とあって、前日に受けた身体検査の結果が出ず、規則により施設が使用できなかったという。それでもキャッチボール、守備練習など約2時間、精力的に動いた。

 

 

22日からはカブスの施設を使用できる見通し。「ハプニングこそ僕の人生。それでもいい練習ができた。明日開幕しても大丈夫」と元気いっぱいだった。

 

ここでも毎年春になれば紹介しているが、川崎は「non-roster invitee」という「枠外選手」という立場でカブスのキャンプに参加している。日本では「招待選手」とあいまいに表現されるが、メジャーファンならだれでも知ってる「枠外」という厳しい立場(身分)だ。

 

 

3年過ごしたブルージェイズでは、その明るい性格と前向きな姿勢で多くのファンの心をつかみ、枠外という厳しい立場から何度もメジャーにコールアップ。

 

10月のポストシーズンでもチームと帯同が許され、ベンチでチームメイトを鼓舞する川﨑の姿があった。ベンチで吠える川崎の姿はいろんな意味で胸を打った。

 

昨年も春は好調だった。毎週「戦力外」が告げられ、選手ロッカーが空いていく厳しいメジャーキャンプの中で、最終戦まで名前があった。

 

3割の打率を残したが、最終日に40人ロースターに入れなかった。これに入らなければ開幕アクティブロースター(25人枠)に残る資格がなく、メジャーの試合に出ることができない。

 

日本で安定されたレギュラーポジションを捨てて日本よりも低いサラリーで、メジャーに挑戦する「野球ロマン野郎」の挑戦に今年も注目したい。